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ページ44

「Aちゃん、そろそろ起きれそう?」




『、壱馬、、くん、』




「おはようさん。体調はどう?」




『もう、大丈夫。』




「それならよかった。今から閻魔様のとこ行けそう?」



『、うん』




「よし、ほんなら行こ。人間が絵本で見るような怖い姿とは程遠いから安心しいや。」



『怖くないの?』




「うん。むしろめっちゃおもろいし優しいで(笑)」



『なんか意外。』




「やろ?」



壱馬くんに手を引かれながら歩いていくと、ホテルでいうフロントのような場所についた。



「陣さーん!Aちゃん連れて来ました!」



陣「はーい!それじゃあ早速、部屋行こか。」



この人は誰?



「この人が閻魔様やで」



『え?こ、この人が?』



「そう、この人が。(笑)意外やった?」



『うん。なんか、もっとでっかいんだと思ってた。』




陣「何二人でこそこそ話してんねん(笑)ほら、二人ともそこ座って」



言われた通り閻魔様の目の前の席に座った。




陣「Aちゃん初めまして。僕が閻魔大王です。」



『は、初めまして。』



陣「さっそく本題入るけど、これからAちゃんはどうしたい?二つ選択肢があんねんけど」



『選択肢?』



陣「うん。一つ目、飛び降りてしまったっていう罪を償ってもう一度人間に生まれ変わる。
二つ目、こっちの世界で死神になる。詳しく説明するから少し待っとって。」




『あ、はい』




そう言って閻魔様は奥の部屋へと消えていった。




『ねえ、壱馬くん』



「ん?」




『私がしたことはやっぱり、悪いことなの?』




「うーん、ルール違反ではあるな。けど、俺は悪いとは思えへん。」



『どういうこと?』



「例えばさ、職を失ってお金がなくて、生きるために仕方なく食べ物を盗んでしまった人がいるとするやろ?
それしか方法がなかったとしても、その人がしたことは犯罪や。法に従わなあかんように、こっちの世界もルールに従わなあかんってこと。それがたとえ、許してあげたくなるような内容だとしても。」




『そ、っか』



「ごめんな。ルールはどこまでも平等にあるべきやから。」




『ううん、ちゃんとした理由が聞けてよかった。』



そうだよね。



私だけが許されるなんてことあるわけないよね。




陣「おまたせ。それじゃ、説明始めるな。」




閻魔様は、何やら紙をもって戻ってきた。

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作者名:美夜 | 作成日時:2023年10月15日 22時

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