・ ページ35
陸くんの家で働かせてもらうことになってから今日で3ヶ月が経った。
いつも通り夕飯を作って2人で椅子に座ったとき、陸くんは突然私の隣に移動した。
そして私の手を握ると、
「大事な話があるんだけど、聞いてくれますか?」
そう改まって言った。
『?はい』
__
RIKU side
「俺、これからの人生を懸けてAちゃんを守りたい。もう二度と苦しい思いをさせたく無い。過去の辛い記憶を消し去れるくらい幸せにしたい。
だからAちゃん
これからは、家政婦としてじゃなくて俺の最愛の人として一緒に暮らしてくれませんか?」
今日はAちゃんが家政婦としてここで暮らし始めて丁度3ヶ月。
この3ヶ月の間に俺は、Aちゃんの幸せを守る存在になりたいと思うようになった。
いつ告白しようか悩んだ。
どんな言葉で伝えようか悩んだ。
だけど可愛らしい笑顔を見せるAちゃんを見た瞬間、すらすらと言葉が出てきた。
Aちゃんには、
"彼女"
じゃなくて
"最愛の人"
と言う方が合っているような気がした。
__
"最愛の人として"
その言葉が嬉しくてたまらない。
私は陸くんにとっての特別な存在になっていいんだ。
『私、陸くんの最愛の人になりたいです。』
「、ほんと?」
『こんな時に嘘なんかつきません』
「こんな幸せなことあっていいのかな。
ねえ、Aちゃん。
俺と、一生を共に生きてくれますか?」
『はい!』
113人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美夜 | 作成日時:2023年10月15日 22時