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それから半年後、私たちは結婚した。
北ちゃんからのお願い、いや、命令で会社を退社して、今は毎日北ちゃんの帰りを待ってる。
元々は結婚しても会社を辞めるつもりはなかった。
だけど、
"俺との生活を取るか、俺らの関係を断つか、選んで?"
そう言われたとき、私は北ちゃんとの生活を選んだ。
あの時確かに、働くことを選ぶことだってできた。
でも、それでも私は北ちゃんに人生を捧げたかった。
だって、北ちゃんはやっぱり私が好きになった人だから。
__
北「ねえ、A。俺との生活を取るか、俺らの関係を断つか、選んで?」
『え?ど、どうしたの急に。』
いつものように首筋や肩を噛んでいたのに、急にそんなことを言い出して困惑した。
北「ずっと考えてたんだけどさ、俺はAとこの先もずっと一緒に生きて行きたい。Aを他の誰かに見られたくないんだ。だから、選んで」
『ちょっとまって、北ちゃん。ゆっくりでいいから詳しく教えて欲しい。』
北「...俺、Aとずっと一緒にいたい。それでね、もし一緒にいてくれるなら結婚して、Aには仕事を辞めて欲しいの。他の人がAを見てるって思っただけでどうにかなりそうだし、Aの世界には俺以外いらないって思うの。だから、自由が欲しいなら俺と別れて。」
『...一緒にいたい』
北「え?」
『北ちゃんとずっと一緒にいたい。だから、関係を断つなんて言わないで』
北「A?今の話聞いてた?もう働けなくなるんだよ?ずっとこの家にいることになるし、俺がいない間は外出できなくなるんだよ?」
『ふふっ、言い出しっぺは北ちゃんなのにどうしてそんなこと言うの?(笑)私はずっと北ちゃんといたいの。北ちゃんといられるならそれでいい。』
北「...本当に?本当にずっと一緒にいてくれる?」
『うん。』
北「途中で嫌だって言っても離してあげないよ?」
『うん。』
北「俺と、、結婚してくれる?」
『もちろん』
返事をすると、北ちゃんはいつもより強く抱きしめてきた。
北「一生離してやんないから」
『ッッッッ!、北、、ちゃん、、、、ッ、痛い、、』
北「好き。好きだよ、A。」
『んっ、んぅ//』
噛まれたかと思えばいつもよりももっと甘いキスをされて、もう何も考えられないほど夢中になってた。
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作者名:美夜 | 作成日時:2023年10月15日 22時