トラ転したら未来の歌姫と姉妹だった件について【ONEPIECE】 (ページ2)

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二話ページ2

はじめまして。前世で黒猫ちゃんを庇って無事に死亡し、何故かONEPIECEという世界にトリップしてしまったリタといいます。わたしはいま、なぜか、赤髪の膝の上にいます(泣)

「リタは本当に綺麗な目をしてるな〜！！！よちよち〜！」

『うぅ…っ』

あ、ちなみに私たちが拾われてから約1年が経ち、わたしは2歳、妹のウタは1歳になりました。ウタは元気に歩き回り、クルーを沢山困らせてます。

「お頭、やめてやれ。リタが嫌がってるだろう」

「あ！ベックなにすんだよー」

『…ありゃとございましゅ、べっくまんさん』

「いいんだ。いつその敬語は外してくれるんだ？」

『しょれは、きびしいおはなしでしゅねぇ』

2歳になったのにこの舌っ足らず。全然上手く喋れない！！！とくにさ行！！！なんで！！？

「ねー、ね！！」

『うたっ！』

ウタ。私の可愛い妹。なんで、私が歌姫の姉になったのか、原作には無い存在として正を受けたのかはわからないけど。

私を姉と呼ぶウタはなによりも可愛らしい。

「お昼寝から醒めたらずっとリタのこと探しててな。よかったな〜ウタ。」

『ありがとうございましゅ、ほんごうしゃん。』

「ねーね！ねーね！」

『なぁに？』

わたしはONEPIECEについての知識はほぼ無い。キャラクター名前くらいは知ってるけど、漫画を買う余裕はなかったし、家にテレビなんてなかったから。

友人がONEPIECEの大ファンでたまにその解説や推しの話を聞いて得た知識しかない。

「だーすき！」

『…わたしも、だいすきっ』

こんなに可愛い天使を、魔王とやらになんてあげるものか。まずは今持ってる知識を全て出してみよう。あとで部屋に籠らねば。