帽子野郎の双子の弟は本気を出したら最強だった

怠け者を躾直す3 ページ9

「うっ…あァー腹痛い…」

目覚めは最悪。コンクリートは硬くて冷たく、腰を痛める。

しかし俺の下にはバスタオルがひかれていた。

薄すぎて意味が無かったけど…

思い鉄格子が開く。中也のご登場だ。

そして手には何か持ってる。

何を持って…！？ なっ、何を持って…

「おいおい嘘だろ中也…それQS3じゃねェか…なんで持ってんの…」

「ボスと俺で相談したんだ。お前を躾直すには普通じゃダメだって事をな。だからこうする」

中也はQS3を片手で持ち振り上げた。

嫌だ…嫌だ嫌だ…折角ボス戦まで行ったのに…こんな所で壊されてたまるか。

「やめろ〜！！！」

「なら重力で止めてみなァ！」

巫山戯るな！巫山戯るなこのクソ帽子野郎！！

何かが壁に叩きつけられる音がした。そして立ち込める砂埃。

「痛ってぇ…A、手前何した。」

「何もしてない…」

「じゃあなんで、俺は飛ばされてゲームだけがそこに浮いてんだァ！？」

「知るかよ！！俺に聞くな！！」

叫んだ瞬間、俺の立っている地面が沈んだ。

それを見た中也は笑う。

「撃て」

冷たく低い声で中也は部下に命令した。

四方八方から飛んでくる銃弾。

そして部下達は全ての弾を使い果たした。

俺は無傷。すべて目の前で静止している。

「ほぅ、見事なものだね」

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