楽しくない質問タイム。 ページ4
改めて辺りを見渡す。頭部のみ無い人形、何事もなかったかのように閉じられているハート型の何か。そして、【絵心菜緒】を庇うように立っている怪しげな風貌の高校教師、【三島和己】。この人はゲーム通りならばここで死ぬ。
見た目の割に凄くいい人なのに！！！
「えーっと……目が覚めてすぐに悪いんだけど、いくつか質問をしてもいいかい？」
へらっ、とした態度で近付いてくる金髪の男、もとい【篠木敬二】。自称警察だったはずだ。…正直三島せんせ……もうゲームの表記通りに呼ぼう。ミシマ先生より怪しいと思う。見た目は本当格好いいけど。
「ああ、構わないさ」
「じゃあまずは……キミの情報、知っている限りでいいから教えてもらってもいいかい？」
「ん、わかった。
私は先ほど名乗った通り楓刹A、高校生だよ。部活には入っていない。特技、って程ではないけどゲームとかの連打が得意かな。みんなからは『ゲーマー』『ゲーオタ』って言われてるかな。ゲーム全般好きだよ」
「えーと、Aねえちゃん？、と今度対戦するにゃん！」
………なんか聞こえてきた。この語尾は……と思い声のした方を見れば想像通り【飯伏銀】がケイジさんに隠れながらこっちに話しかけていて。
「ん…？いいよ、時間ある時遊ぼうか」
そう言って持っていたゲームを２台見せればギン君は私を警戒しながらもにっこり笑ってくれた。
「なんか話がそれちゃったから話を戻そうか。
次はキミ…Aちゃんがここにくるまでの記憶を聞かせて貰おうかな」
もうAちゃんって呼ばれてしまった。まぁ良いけど。
記憶、か。必死に思い出そうとするが全く思い出せない。もやがかかったみたいに記憶が思い起こせない。
私がなんでここに来たのかが。ここにくる前の私の生活が。ここにくる直前の私の行動が。何一つ思い出せない。
「…覚えて、ない。何一つも…」
「……何だって？」
ケイジさんの顔が強ばる。近くで聞いていたサラさんは何かを考えているかのような表情になった。……なんか、不安になる。
「……椅子にぶつけた衝撃で記憶がとんでしまった……のかもしれません」
……なにそれ怖い。
続く (更新停止中)
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紅楓(プロフ) - 面白いです！作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね！ (2020年5月4日 11時) (
レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
チホ(プロフ) - 葵さん» 教えていただきありがとうございますん(｡-ω-) (2018年3月3日 10時) (レス) id: 51d9a7822a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 名前変更のやり方は半角で(名前)と書けば変更されますよ (2018年3月3日 8時) (レス) id: b86a1e324d (このIDを非表示/違反報告)
チホ(プロフ) - 華音さん» 見たんだね← ありがとうございますん(*‘ω‘ *)← (2018年3月2日 18時) (レス) id: 51d9a7822a (このIDを非表示/違反報告)
華音 - 読んだよー！すごいねー (2018年2月28日 20時) (レス) id: 0813f827ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*雨上がりの雫* | 作成日時：2018年2月26日 17時
