ストロベリー【S】 (ページ30)

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27.迷惑じゃない･･･【S】ページ30

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「ダメって言っても聞かないんですけど」

橋本「うーん、なるほどねぇ」

説明しているうちにもイライラしてしまう俺はきっと顔にも出てるだろうと気にしなかった。

その姿をみた彼女はさっきより落ち込んでいた。

橋本「まあさ、さくらくんも少し落ち着こっか？」

「…落ち着いてますけど」

A「すみませんっ」

橋本「一知乃ちゃん、送り迎えが嫌なら俺がタクシー呼ぶからそれで帰るってどうかな？」

そうか。タクシーの手があったか。
橋本さんの発想に俺は心の声でそう呟いた。

家の近くまで料金渡せば、向かってくれるし
一人で帰られるより凄く安心出来る。

…そう思っていたのも一瞬だった。

A「本当に、嬉しいんです。でも、これ以上皆さんに迷惑かけたくないんです」

「なんで、橋本「さくらくん」 …」

迷惑だなんて誰も思ってないのに。
なんで。ってまた彼女を苦しめようとした俺を橋本さんが感じ取り止めてくれた。

橋本「…分かった」

A「すみません」

橋本「これ以上は何も出来ないから。でもね誰も迷惑だなんて思っていないよ」

A「っ…はい」

橋本さんの言葉に彼女の瞳は涙目になっていて、でも嬉しそうだった。
橋本さんは頭に手で優しく触れ、今までみたことない優しい表情を浮かべてた。

橋本「熱もまた上がってきちゃうね。ゆっくりでいい。本当に一人で帰れる？」

A「はい、大丈夫、ですっ」

橋本「気をつけてね」

A「はい。ありがとうございました」

彼女が帰ったのを見送った俺たち。

数分して、橋本さんが「大丈夫」って俺に声かけてくれたけど

やっぱり気になって
橋本さんが引き止めようとしてたのを横目にしながら、彼女の元へと走ったんだ。

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P.S.

なんか、熱出たのにシリアス展開になっちゃってすみません笑
次から元に戻りますのでよろしくお願いしまっす。