24.ふらつく ページ27
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「はあ〜、こんな熱あったんだ」
休憩室で体温計を借りて測ると37.0℃もあった。
一般だと微熱らしいけど私の平熱が35.0℃と低い為、高熱状態なんです。
熱があるのに症状に気づかないなんて、初めてだった。
ふらつく体を張って、家まで歩いて帰る。
家まで30分あるかないかだから大丈夫だと思ってタクシー呼ぶとか言ってくれたんだけど断ったんだ。
「やばい…。ふらつく」
視界が熱のせいでさっきよりもボヤけてきて
うまく歩く事が出来なくなっていた。
「…助けて、」
身体が言うこと聞いてくれなくなっていて力が入らず人目につかない所で倒れ込んだ。
はず、だった…。
「痛く…ない。え…」
櫻井「嘘つき」
「櫻井さん！どうして」
櫻井「もう、大丈夫だから」
「…はいっ」
櫻井「肩、持てる？」
「はい、すみません」
櫻井「いいよ。家の場所、教えてくれる？」
「はい。ありがとう、ございます」
櫻井「うん」
店にいるはずの櫻井さんがどうしてここにいるんだろうと思う時間は一瞬で。
弱っていたからか、櫻井さんがいると分かった瞬間、涙が止まらなかった。
そんな私は櫻井さんの肩を借り、家へと一緒に向かった。
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P.S.
熱出た夢主ちゃんが道端で倒れそうな所を、櫻井さんが助けに行くようなシーンを書いてみました！(分かりづらいと思ったので)
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作者名：あからい | 作成日時：2019年1月10日 18時
