13.不安 ページ16
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朝、いつも通りの時間に店につく。
けど、
「…開かない」
この時間だと必ずあいてるはずの店の扉が開いていない。
今日、久しぶりの朝のシフトは確か…。
「櫻井さんだっ、」
スマホで、シフトを確認すると間違いなく相手は櫻井さんだった。
前にもシフト一緒の時あったけど、
でもその時はこの時間、店開いてたような…？
「遅刻かな？何かあったのかな？」
なんて頭の中が櫻井さんの事でいっぱいになる。
時間をみると20分前後だった。
私が鍵を持っている訳ではないので、
30分くらいまで来てくれれば大丈夫だろうと信じて待つことにした。
「…ライン、聞いた方がいいのかな」
普段シフトが一緒の人とは情報発信の為ラインでやり取りしていて、
ほとんどの人は持っているのだけれど、
櫻井さんのと有咲さんのだけ持っていないのだ。
でも、特に櫻井さんは仕事内で済む事がほとんどだったからライン貰っても申し訳ないような気がして…。
「こうゆう時、不安になるもんなぁ」
なんて、言っていると向こうから誰かが走ってくるのがみえた。
って…もしかして、！
「櫻井さん！！」
私の声と同時に「悪い」と頭をさげられていた。
思いきり走ってきたのか、息を切らしていて、勢いよく来たもので私も一瞬戸惑ったけれど。
「っ…はははっ」
櫻井「…笑うな」
「だ、だって！」
櫻井「っ。入るぞ」
「はいっ」
不安感と心配していたのがこの光景で一気になくなり安心して笑っていた。
櫻井さんの顔が少し赤くなっていたのはみなかった事にしようと思った。
「何もなくて良かった…」
櫻井「えっ」
「あ、いや！なんでもないです」
櫻井「そう…」
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作者名：あからい | 作成日時：2019年1月10日 18時
