ストロベリー【S】 (ページ12)

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10.彼女の事･･･【S】ページ12

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不意に彼女のことをおもい
心の中でため息をする。

どうしたものかと、いつも思う。

彼女とは仕事内のことなら少なくても会話は出来る。けど、仕事以外の事となると、どう接すればいいか分からずいつも塩対応してしまう。

だけどその対応が他の人からはクールで良いとか噂になってるらしい。(橋本さん情報)

他の人もいつもこんな風だけど彼女はまた別で。

入ってきてよくシフトが一緒だからか、
他の人よりも少し気になっていて。

でも、いざとなると…。

「って、何考えてんだ俺」

橋本「なにー？さくらくんが悩み事？」

「あ、いえ。そんなんじゃ」

橋本「なにさ、一知乃ちゃんの事でしょ」

「えっ」

この人エスパーか。と驚いていると甲高い声で「アハハ！」って笑い、からかいはじめた。

「もう、なんなんですか」

橋本「さくらくん顔真っ赤～！こんな素顔、一知乃ちゃんにもみせてあげ「やめてください」
じょうだん！」

落ち着いたホール内でこんなやり取りをするのは橋本さんのせいだ。

今日は彼女は定休休暇でいない為、忙しかったランチタイムは明るく、綺麗な掛け声がなく物足りなさがあった。

ランチ時間もあって今日は年配のパートさんと新人さんのシフトだった。

橋本さんがさっきそんなことを言ってただけで、別に俺は誰でもいい。

ただ、やっぱり新人は新人でも
彼女じゃないと少し作業しづらい。かな。