アネモネ42 ページ42
「俺と結婚して下さい」
なんて言ったかっちゃんの目は真っ直ぐこっちを向いていて、その後すぐにダイヤがついたゴールドの指輪の指輪を指にはめてきた。
……そんなの、そんなの。
「はい…」
なんて言うのも精一杯で、卒業式のかっちゃんが世界一かっこいいなんて思った自分は若かったんだ。なんて思う。
「ん?これって…」
「あ?気付いたか。アネモネが掘ってあんだよ」
…そんなこともしてくれたんだ。わざわざ。
その後、かっちゃんは事前に用意していたであろう、赤いアネモネの花束を渡してくれた。
いや、どんだけ凝ってるの。
かっちゃんのプロポーズって、もっとラフな感じかと勝手に想像してたの!!自分の中で!!
私はじっと指輪とかっちゃんを交互に見つめた。
人って、こういう時に限って涙が出てこないもんなんだね。
「かっちゃんの分もあるの?というか、婚姻届いつだそっか」
「あ?んなの、あいつらの誕生日に決まってんだろ、書けや」
「決まってるんだ…。てか、用意良すぎ」
婚姻届をゴソゴソとどこから取り出すのかと思うと、私に近付いてきて、なんだろうと思うと
私が手に持っている、花束のところを探る。
え、そこにいれてたんだ。
そう驚いてかっちゃんの方をみると、不意にキスをされた。
私は、その瞬間緊張が解けたのか涙がツーっと出てきてしまった。
「…今頃かよ」
「大好き、これからも。愛してる」
「俺もだわ」
そう言って、私たちは再びキスを交わした。
____________end
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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時