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アネモネ41 ページ41

「あー…。最近かっちゃんに会えてないなぁ」



卒業式から一年。そろそろふたりは四歳になる。



時の流れって早いなぁ……。



もう完璧に話せるし、バッタバタ走ってるよ。悪ガキ共怖い。


……というより、そろそろ個性が出てくる時期なんだよね。



それが唯一の心配。



片一方だけが無個性なんてことはなかったらいいけど。そんな漫画みたいなこと。


どんな事が起きても、私は応援するし、私の子どもだからね。




そんなことを思っていると、電話が鳴った。




『なんか久しぶり、かっちゃん』


『ほぼ毎日お迎え行ってんじゃねーか。んで、明日駅前集合な』




そう一方的にいうと、かっちゃんは電話を切った。


いや、一応デート?いや、勝利と優勝も連れて行く?



もう、なにそれ。って思いながらも、とりあえずデート気分で服を選ぶ。


あ、お母さんにふたりお願いしなきゃ。




次の日になって、仕事が急に入らないことを願いながら、私は久々におめかしをして、駅前に行った。


まだまだ新米だから、私はおめかしをして駅前に行けるけど、かっちゃんは……ねぇ。



「え、あれ爆心地!?」



なんて、声が度々聞こえる。いや、サングラスしてるけど、オーラ出てるよ。


だって、かっちゃん新人なのに、めっちゃ人気出たもんね…。


本当尊敬するよ、同じヒーローとして。




「おまたせ」


「おっせぇ、早よ行くぞ」




そうぶっきらぼうに言われてついて行くと、凄くたかそうなレストランに着いた。



い、いやぁ……手持ちないとか言えない雰囲気なんだけど。


というか、この格好でよかった!?私、おかしくないかな??

とか、確認するレベルのレストランだ。



中に入ると、予約をとっていたみたいで、高そうなご飯が次々と出てくる。



……キャ、キャビアだ。



なんて、驚きながら、私は胃が痛くなりながら、ご飯を食べた。


もう、早く出たいんだけど。なんて思っちゃったのは秘密。




すると、急にだんだんと辺りに人がいなくなった。



いや、みんな食べ終えたんだ。なんて気にせず

いや、逆に気が楽になり、かっちゃんに話しかけようとすると、急にかっちゃんが立ち上がった。



急に立ち上がったかっちゃんに驚きながらも、トイレ?なんて思い、気にせず目の前の水に手を伸ばそうとする。


すると、その左手を取られ、かっちゃんが跪いた。




「へ…」



「一回しか言わねぇ。よく聞けや。



……俺と、結婚して下さい」

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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時

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