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アネモネ33 ページ33

帰り道、はしゃいで疲れて寝ちゃった二人を見つめるかっちゃんを見つめる。


いや、どんだけかっちゃんのこと好きなんだろう。って思うことが最近増えた。

確かに、今はヒーローになることが優先だけど、かっちゃんのことが好きなのも事実。


早く結婚して四人で暮らしたいな…なんて思うのも、前よりも増えて。
現実的には、無理なのは分かってるんだけどね。



「おい、さっきから見つめんなや。視線が気になって仕方がねェ」



勝利と優勝の方を向いたままそう言われ、パッと視線を逸らす私だけど
いや、今のはかなり恥ずかしい……。


見られてるのに気付かれていたなんて…!



「ねぇ、かっちゃん。またデートしたい」



思わず、さっきの雰囲気をぶち壊すように言った言葉に、かっちゃんがこっちを向く。


いや、そりゃあこっち向くよね。
でも、今はりんごみたいに顔が赤いから見ないでほしいな。




「……いつがいーんだよ」



「えっ、行ってくれるの!?」



「あ"ぁ!?行きたくねぇなら行かねぇ!」



「行きます。行かせてください」




そう言うと、ケッ。なんて言って、ボソッと何かをつぶやいた。


聞き取れなかった私は、え?と聞き返したんだけど




「オイ耳遠いんか!好きだっつったんだよ!!」




………まさかのダイレクト爆弾を投げられて、少しの間フリーズしてしまった。


電車ということもあり、余計に恥ずかしい。




まさかかっちゃんが公共の場でこんなことを言うとは。



本人も自分が言ったことを自覚したのか、少し顔を赤らめてそっぽを向いていた。
いや、すごく可愛い。


デートの約束もできたし、遊園地に行く前に心配してた



かっちゃんとリア充できていない




という心配は一気にふっとんだ。

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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時

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