アネモネ25 ページ25
「お母さん!私またヒーロー科になれる!!」
なんて先に家に帰っていたお母さんに報告をすると、泣いて喜んでくれた。
遊んでいた勝利と優勝は何事かと、タタッと駆け寄ってきて、ばーばどうした?なんて顔で見ている。
「ママ、ヒーローになるんだよ」
「ほんと!?」
「しゅご!!」
と、キラキラした顔で二人は抱きついてきた。
凄く嬉しくて、二人のために頑張ろうと思えた。
その日はお母さんがお祝い。とか言って、豪勢な料理を作ってくれて、凄く凄く賑やかになったのを覚えている。
「かっちゃんも呼びたかったね」
「ぱぱあいたい〜」
「ごめんね、優勝。また保育園一緒に行くね」
なんてぱぱぱぱ言う二人をなだめて、お祝いは幕を閉じた。
かっちゃんは一緒に住んでいないのに、凄く愛されてるなぁ〜…二人に。
いや、私も大好きなんだけど、忘れられないか不安だったから、良かった。なんて思った。
次の日、私は書類を出すと、もうヒーロー科になれたらしい。
…てことは、普通科のみんなとはバイバイってことなのか?なんて思い、私は普通科のクラスにさよならを言いに行った。
「私は、ヒーロー科になります。普通科のみんなありがとうございました!一年間お世話になりました」
普通科は、妊娠してた私をすぐ受け入れてくれた優しい人たちだ。
二年生のときと、クラスは変わっちゃったけど、二年生の時は本当にお世話になったな。と思う。
このクラスに心操くんはいないけど、本当に心操くんにはお世話になったし、ぜひ心操くんにもヒーローになって欲しい。
妊娠してた私を受け入れてくれて。
尚且つ、優しくしてくれた普通科のみんなは本当に神様に見えた。
ヒーロー科のみんなも、受け入れてくれたんだけどね?
「また機会があれば、よろしくお願いします」
そう言うと、頑張って!なんて声がかなり聞こえて、凄く嬉しかった。
やっぱり温かい人が多いんだな。なんて思った一日だった。
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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時