アネモネ23 ページ23
「お、お茶子ちゃん。手加減なしだからね」
戦う場所に立ってから、私はお茶子ちゃんに言い放つ。
ヒーロー科と普通科混ぜるあたり、かなりここのブラックな部分見えてるんだけど…なんて思いながら、ゴングが鳴り響くのを待ち構えた。
「Aちゃんも、手加減せんといてな?」
そうお茶子ちゃんが言った瞬間戦いのゴングが鳴り響き、私が油断した隙にお茶子ちゃんが裏に回った。
やば。なんて思いながら、私は風を使って一番遠くまで行き、お茶子ちゃんを場外に出そうと突風を放つ。
…いや、これでも一年のブランクはあったんですよ。
すると、お茶子ちゃんは個性で浮き風を避けて、私に近づいてきたものの、そのまま私が風を操り、お茶子ちゃんを場外まで移動させた。
…え、勝ったの?なんて思いながら、画面を見るとWINの文字が現れる。
次は、上鳴くんだった。
上鳴くんにも勝ち、なんと私は轟くんと戦うことになってしまった。
「…まさか、轟くんと戦うとは」
「俺も驚いてる。手加減はしない」
「私も頑張る…」
そう言ったものの、轟くんはやっぱり強かった。
氷を出したと思ったら、急に炎が来て風を出したものの後ろに下がってしまう。
やっぱり風と炎は相性最悪で、めちゃくちゃ熱くて離れていってしまった。
すると、一年生のときの瀬呂くんにしたように、一撃で固まらされ、私は恥ずかしながら動けなくなってしまった。
「めちゃくちゃ恥ずかしい…」
席に戻る前、勝利と優勝がお母さんと慰めに来てくれた。
「まま、かっこよかったぁ」
「まま、しゅごかった!」
なんて二人同時に言うもんだから、もう泣けてきちゃった。
ありがとう、二人とも。
今日でヒーロー科になれるかは分かんないけど、実力は出し切ったつもりだ。
頑張って編入を考えてもらえるような、そんな体術ができたかは別だけど、これが今の私の最大限の実力です。
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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時