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アネモネ14 ページ14

ミルクをあげたあと、かっちゃんのご両親だけが帰った。

つまり、かっちゃんだけはお泊まりするっていうことで。



……マジかよ、一緒の部屋かよ。




「おかーさん?何かあってからでは遅いのでは……?」



「はぁ?なに言ってんのよ、バカなこと言ってないで早く風呂入って寝なさい」



「…はい」




この家では、誰もお母さんには敵わないのだ。


それを知っていて、これを組んだのだと知れば一大事となる。
くそぅ、お母さんめ!!!

なんて思っていたら……



「おい、俺はコイツらと寝るから」



「え ゛そんなのセコくない?私だって隣で寝たことないのに!!」



そんなことを無視して、かっちゃんは私の部屋にせっせと床に布団を敷き詰める。
私の家はマンションだから、階段もないし勝利と優勝を連れてくるのはすぐだけど。

でも、私でさえも隣で寝たことないのにセコイよ。なんてブツブツと言う。




「じゃあ、テメェも床で寝ろや」



「え〜?入る?」



「んなもん、コイツらちっちぇんだから入るに決まってんだろ」




そう言うと、夜行性な勝利と優勝がキャッキャッしながら抱かれてかっちゃんに連れてこられた。

なに、もう二人も抱けるようになったの。



そう思っていると、布団の上に座らせ、かっちゃんも寝転びトントンと合図をする。

…寝転べってことなのかな、と思いダブルの布団二つを敷いた布団に潜り込み、かっちゃんの隣に寝転ぶ。



「あぁ!?テメェ、なに隣寝転んでんだ!テメェは一番ベッドの横だ!」



「え…かっちゃんの隣に寝転んでいいのかな、とかテンション上がったんだけど」



「アホか!コイツらベッドに頭打ったらどうすんだ!!」




……ご名答です。

キョロキョロしてる二人とは裏腹に、溜息をついて一番端っこに寝転びなおす。
んもう、可愛いんだから。


隣にいた勝利の頭を撫でていると、かっちゃんが急に勝利の脇を掴んで優勝と場所を移動させた。




「ん?急にどうしたの」



「はっ、ママは一生渡さねェんだよ、わかったか」




テメェは優勝の隣で寝てろ、なんて言われてズッッキューン!!!だったよね。

赤らめる顔を隠しながら、優勝をゴロンとさせてトントンとする。


いや、絶対にいまリンゴだわ。恥ずかしい…。





お母さんのバカ、何かあったじゃん。

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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時

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