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これまで毎日のようにお話していた場所が、あの日からは私の病室から雪お姉ちゃんの病室へと移動した。
抗がん剤治療が始まったということもあり、雪お姉ちゃんの身体はみるみるやせ細り、頭にはニット帽を被るようになった。
それでも、以前よりどこか吹っ切れたように笑う雪お姉ちゃんは前と変わらず綺麗で可愛かった。
体調が優れなかったり、副作用が酷い時は会えないかもしれないと言われていたけど、それでも欠かさずに雪お姉ちゃんの病室に通っては沢山お話した。
『今日ね、屋上に行ったらまた違う色のガーベラが咲いてたんだよ。また一緒に見に行こうね。』
雪「そうなんだ！それは見に行きたいなあ〜」
『雨ばっかりだねえ。』
雪「そうだねえ、てるてる坊主でも作ろっか！」
『うん…！』
『今日ね、中庭に紫陽花が咲いてたよ』
雪「そっか、もう6月だもんね。明日晴れてたら一緒に見に行こうね。」
『うん！約束だよ！』
気づけば出会ってから2ヶ月が経っていて、これまで知らなかった雪お姉ちゃんのことを沢山知った。数え切れないくらいの小さな約束も沢山して、一緒に叶えてきた。
雪お姉ちゃんのお母さんとお父さんにも出会って、4人でお話することも何度かあった。
私の体調が優れなくて、心配した雪お姉ちゃんとご両親が私の病室まで来てくれたこともあった。
先生たちのおかげでカラフルに色づいていた生活が、これまでよりもっと色鮮やかなものになって、私の中のかけがえのないものとなっていた。
梅雨が明けてセミが鳴き始め、7月にさしかかろうとしていた頃。
雪「そろそろ七夕だね」
『ほんとだねえ。短冊書かなきゃだね。』
雪「そうだね。初めて会った日の次の日だったかな？約束したの覚えてる？」
『うん！もちろん！
短冊一緒に書こうねって言ってたのと、クリスマスのイルミネーション見に行こうねって言ってたんだよね。』
雪「そうそう！これでまた1つ約束が叶いそうだね。」
『うん！』
院内に施されている七夕の装飾。飾られた笹の葉には、様々な人のお願いごとが書かれたカラフルな短冊がこれでもかという程吊るされていた。
手前の机には、ご自由にお書きください と書かれた紙と、沢山の短冊とペンが置かれている。
『こんなに沢山あると、叶えてくれる人も大変だね。』
雪「ふふ、そうね。
でも私達も書きましょ？」
『うん！もちろん！』
ラッキーカラー
あずきいろ
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こすもす(プロフ) - れもん♪さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにすみません。エンドは正直迷っているんです、、始めは悲系で書こうとしていたのですが、最近はハッピーエンドもいいなあ、なんて思ったり、、優柔不断ですみません。ぜひ読ませていただきます！ありがとうございます！ (2020年4月30日 16時) (
レス) id: e0e3e6cb7b (このIDを非表示/違反報告)
れもん♪ - とてもいい作品ですね！楽しみにしながら読んでます！ハッピーエンドですか？私も「人気者の、和也くん。」という小説を書いているので良かったら読んでください！これからも応援してます！ (2019年12月7日 14時) (レス) id: 94ce30e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - きいちゃん∞さん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) 私もがんばって出来るだけ早く更新します！笑 (2015年7月6日 23時) (レス) id: 657ee5dda8 (このIDを非表示/違反報告)
きいちゃん∞(プロフ) - こすもすさん» ありがとうございます。すごく嬉しいです。更新が遅い私ですが、これからもよろしくお願いします。私も｢虹｣大好きです (2015年7月5日 11時) (レス) id: 835f387473 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - きいちゃん∞さん» コメントありがとうございます！他になければ、悲系にさせてもらいます！ きいちゃんさんの作品、すごい大好きです！これからも頑張ってください！ (2015年7月5日 10時) (レス) id: 657ee5dda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こすもす | 作成日時：2015年5月20日 0時
