大晦日から元日の話 (社会人O×大学生S) ページ31
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学校が冬休みに入って、早めに後期のテス勉しようと思っていたら
実家から連絡があった
年末年始は帰らないって言ったら文句(という名の懇願)を言われて、「いい加減子離れしろよ！」とその話は蹴った
だいたいさ、行事に踊らされるわけではないけど
クリスマスやら年末年始やらは、その……恋人と一緒にいたいと思うのが正直な気持ちだろ！
まぁウチの親は俺の恋人のことをよく知ってるし、なんなら信頼度が半端ないし
説明したら退いたけど、その代わりに1日だけでいいから帰ってこい…ときたよ
まぁそのぐらいなら……と、30日に帰って1泊して
31日、つまり大晦日の昼に帰ってきたら…………
家の中に人がいた
「………何してるの」
「あ！しょーくんどこ行ってたの！携帯何度も鳴らしたんだよ！！？」
「知ってるよ。あまりにうるさいから無視してただけ」
「ガーーン！！」
コタツに突っ伏して泣き出したこの人が
俺の幼馴染で恋人
年は8つ離れてる
:
荷物を片付けて、「昼御飯は？」と聞いてみると、「しょーくんまってた今からつくる」と台所へ
まだしょんぼりしながら玉ねぎ切ってて、そのうち涙ポロポロ流し始めたからちょい焦ったけど、単に玉ねぎのせいだった
何を作ってくれてるのか分かったから、コタツのテーブルに食器出して、皿も出して傍で待ってたら
「ほい、出来たー」
と、キレイなオムライス
思わずニンマリしてしまう
二人でいただきますして、もぐもぐ食べる
あー、やっぱり智くんのオムライスは美味しい
そんな俺をいつも通りニコニコ見ているから、どうやら機嫌はなおったみたいだ
食べ終わって食後のお茶を飲んでいると、
「で、この後俺んち来るんだよね？」
と、なんでかオズオズと聞いてくるから「うん」と言ったら、気持ち悪いぐらいに喜んでた
泊まりになんて何度も行ってるのに、なんだその喜びよう……
まぁ気にするだけ無駄か、と出かける準備をした
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作者名：櫻華
| 作成日時：2017年11月30日 10時
