不思議の国の５色の虹【ars】 (ページ20)

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二人きりの時にしかこうやって話さないのは、
俺達のこの空間を壊されたくなかったから

簡単に言うと、俺の答えはコレ

誰かがいれば俺と彼は『仮面』を被る
でも俺は、彼と接する時はこの仮面が煩わしいと思っていた
それは彼も同じ……だと思う
クラスメイトや先生の前では俺とは『顔見知り程度』の態度だった

要はアレだよね
今まで仮面越しに接してきた奴らの前で、ソレを外すなんて嫌だよ
俺はそれが面倒だと思った
いや、面倒というよりはソレこそが俺の完璧、なんだ
やるからには『完璧』を目指したいし
おぉ！和くん案外完璧主義者？

まぁその辺りの話はややこしいからパスね
だってコレって感覚の問題だから
言葉で表わすのはムズカシイ

あ、ちなみにあのブラコン弟クンから俺達の関係がもれる事はない
だってアイツ、
俺の事毛嫌いしてるからおれの名前出すだけで命幾つあっても足んないよ
前に「お前の兄貴と二宮って仲いいの？」なんて聞いた奴がいたらしい
席隣りだったからっていう安直な考えから
ソイツ、弟クンに目力で殺されそうになったって聞いた

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取材は滞り無く終わり、俺は本日のお仕事は終了
皆サンにご挨拶して楽屋に戻る

……その時、彼が記者に何か話しかけられてるのを目の端にとらえた