＿＿7 ページ30
「今日何して遊んだんだ？」
「あのね、おしょとでおにごっこ！いっぱいはしった！」
「そっかー。足速いからな、翔は」
「けどね、ころんだ…」
「え？！」
ゆっくり歩いてた足を止めて
しゃがんで身体事俺の方を向かせてよく見る
さっきから見てるから顔は大丈夫
手も繋いでたんだから大丈夫なのは分かる
足は……今日長ズボンだから分からん！
「翔、怪我してないか？」
「ないよー」
「だってさ。和、落ち着けよ」
「心配して何が悪いよ。この前膝にデッカイ絆創膏貼ってた時は驚いたわッ」
「あー言ってたな、それ」
学校帰りに家に寄ったら
いつも通り玄関まで笑顔でお出迎えしてくれたけど
膝の絆創膏にマジでビビった
いくら小さい子はよく転ぶっていってもビビった
その時も鬼ごっこしてて転んだって聞いて
足引っ掛けた石を粉々にしに行こうかと本気で思ったわ
「かじゅにぃ、しょお、だいじょーぶよ？」
「ん。でも気をつけてよ？」
「うん。あとね、なかなかったよ」
「そっか。凄いな」
「んふふ」
また頭を撫でてやると嬉しそうに可愛く笑う
潤くんにも褒められてかなりご機嫌
「あ、そうだ。潤くん、今日母さん仕事休みで家にいるから、うちで夕飯食ってく？叔母さん達いつもより遅くなるから、翔、このまま俺んち」
「マジ？うちの親、今日2人共仕事遅くなるって言ってたから助かる」
「ならちょうどいいじゃん。今日携帯は？」
「持って来てるからメールしとくわ。サンキューな」
潤くんちも共働きで遅くなる時があるからね
俺はそういう時、叔母さんちに行ったり
祖父母の家も近いからそっちに行ったりしてる
今日みたいなのも、仲良くなってから何度もあるし
逆に何回か潤くんちで夕飯ご馳走になった事もある
「じゅーくん、いっちょ？」
「うん、一緒。いい？」
「……しょおも」
「ん？……あぁ、3人で遊ぶぞー」
「うん！」
少し不安げに言って
その意味がすぐに分かった潤くんがそう応えると
またご機嫌
その反応に俺は笑いを堪えるのと同時に
顔が緩むのを必死に我慢するわけ
:
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 670人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻華(プロフ) - 蒼星さん» 蒼星さん、お久しぶりです^^*次にこの2人を書く時はこの形にしようと思っていたので、お気に召して頂けて嬉しいです。私自身もこの2人がどんな過程を経て『従兄弟』から関係が変わっていったのか、思いを巡らせていきたいです☆ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - ご無沙汰してます。いつもお話は楽しく拝読しております。従兄弟の2人のお話また読めてすごく嬉しいです。小さい翔ちゃんの可愛さにやられます。和くんの若さも微笑ましいです。また是非成長の様子と2人の関係の変化を書いていただきたいです。楽しみに待っていますね (2019年4月30日 15時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐぽんさん、ありがとうございます。好きと言ってもらえるのが何より嬉しいし励みになります^^* (2019年4月26日 10時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - いつもお話、楽しみにしてます。翔さんたニノナリさんの関係が本当に好きなので、続き楽しみにしてます！ (2019年4月26日 8時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
雅翔(プロフ) - 櫻華さん» ありがとうございます！応援しています！こちらの作品も他の作品も頑張って下さい！！ (2019年3月8日 23時) (レス) id: ccb4fc4429 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻華
| 作成日時：2019年2月22日 5時
