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前にマサキに聞かれたな
「なんか格闘技、やってた？」って
それに曖昧に答えたのは
なんつーか……
俺の中では、半ば黒歴史並みの思い出があったから
格闘技…
まぁやってたな
これでも貴族階級だから、鍛錬として
俺ら、強い部類で
んで、ただでさえこういう家柄の子供ってのは
やたらプライド高いのがいて
その中で俺らはまぁ優秀な方で
それに対して別に興味はあんま無かったし
両親も大袈裟な息子自慢なんてのもしないし
それがまた気に食わない連中がいるんだよなぁ
何かにつけて絡んでくるのもいるわけで
最初は確か容姿
童顔で女顔なのをからかってきて
俺もガキだからさ
それになーんか反応して
今思えば完全な若気の至りだわ
単純に、この容姿を変えればいっか。って
んで、金髪ピアス
……やっぱこの発想はなぁ
俺、今はわりと抑えれるようになったけど
元は結構短気で、ガマンもそんな出来ない質で
それもあるのに
ある日息子がいきなりそんなになって帰ってきたら
本格的な反抗期、と思うわな。うん
サトシくんは単純に
「お、その色キレイ」とかで染めて
いやー
写真見ても、コレ、普通にチンピラだろ
それが一種の威嚇的なものになって
何が琴線に触れるのか分かんねーけど
ある日
その連中の取り巻き
…てか、完璧チンピラだろマジで
うん、ガラ悪いヤツとオトモダチなんですねー
そのガラ悪いヤツらになんで俺は絡まれてるんですかねー状態
正直、かなりめんどくさかったし
チマチマした嫌がらせを受けて
かなりイライラしてた時期
申し訳ないけど、八つ当たりの意味も込めて
ボコボコにしてやったわ
それで懲りればいいのに
それから何回か同じような事があって
まぁ、ボコるわな
いい加減にしてくれよな
って、辟易してるところで
………トチって捕まったわ
風邪ひいてたのに外をウロウロするもんじゃないな
一つ教訓
それで勝ち誇ってたけど
まぁそれがまた腹立って
こちとらダルいのに何だよマジでウザイ
と、リミッター壊れる寸前
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年11月6日 5時
