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相葉ちゃんと松潤がどうにか動きたいのは分かってたけど
こればかりは流れに任せようと思っていたし
こっちから何か言う必要は無いと思っていた
けど
やっぱ俺もやきもきしてたんだろうねぇ
気付いたら、皆に晩飯の提案をしてた
言ってしまったのは仕方無い
それに、俺のこの提案
翔くんとニノの反応次第だと思った
一瞬固まった四人
それに賛成の声を上げたのは翔くんで
そこから自然と皆で行く事に
ま
なるようになれ、…ってね
、
「でもさー。二人をタクシーに押し込んだ相葉ちゃんと松潤。あれにも驚いたわー」
「リーダー、タクシーが行った後大笑いしてたよねー」
「やっぱあれも勢いだよな」
、
タクシーが来て
「じゃ、またね」
と、それぞれが乗ろうとした時に
「へ？」
「は？」
相葉ちゃんと松潤が、翔くんとニノの腕を掴んで
一台に二人を押し込んだ
こういう時
特に翔くんは咄嗟に反応出来ないからさ
先にニノを
次に翔くんを車内に押し込んで
松潤が運転手に目的地を伝えたんかな？
そのままタクシーは発進
「どっちかの家？」
「そ。とりあえずここからは翔さん家が近いから」
「さーて。どうなるかなー」
そのまま二人が素直に翔くん家に行くとは限らない
途中でニノが降りる可能性もある
例え行ったとしても、別に何も変わらないかもしれない
それどころか、
あの時とは違った溝が出来てしまうかもしれない
だって、かなりの『余計なお世話』だからな。これは
けど、
「案外なんとかなるんじゃない？」
「なんかさ。リーダーがそう言うと、大丈夫な気がするー」
「何で俺達がああ言ったのか、ニノ辺りはなんとなく気付いてるんじゃない？」
キッカケになれば
その為の最初の二人のあの告白
しかも完全な過去形だもんなー
本人を前に言葉にしたら
驚く程自分の中で区切りがついていた、って
完全に、とは言えないかもしれない
それでも
あの時二人に言った様に
最後に残ったのは
長い間片想いしていた人が
両想い相手と幸せそうに笑ってる姿だ
そう言って笑ったこの二人が
俺にはとても眩しく見えた
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 23時
