＿＿36 ページ36
:
その節目の年は、やっぱりメンバーと一緒の仕事が多くて
必然的に皆で顔を合わす事が増えた
言い方は悪いけど
あの時皆で話せたのは、年明けぐらいだったから
それはある意味良かったのかもしれない
正直、完全に吹っ切れたわけじゃ無い
けど、少なくとも俺の中では
恋情よりも友情
唯一無二のメンバー愛が心の大半を占めるようになった
そんな、元想い人と元恋敵を見ていて
なんて言うかさー……
「……焦れったい」
「早くないか？そう思うの」
「松潤だって思ってるでしょー？」
「否定はしないな」
そんな会話をする様になっていたところへの
リーダーのアノ言葉
それで、強引なのは分かってるけどさ
実行する事にしたのだ
二年連続で立たせて貰える大舞台
その後はドームツアーが控えている
初めは、その間に行動しようと思った
けどなー…この後の怒涛の予定を考えると…
そんな時
打ち合わせが思ってたより早く終わった日の事
丁度晩飯食うのにはいい時間
話の流れで、次の日は皆午後からだ…ってのも分かって
「んならさ。ちょい皆で飯行かない？」
リーダーがすんごい自然にそう言った
その言葉に四人が一瞬固まって
俺と松潤は、これはある意味チャンスじゃない？と
翔ちゃんとニノは、
リーダーからの珍しい言葉に対する反応だったのか…
こればかりは分からない
とにかく
リーダーが何を思ってこの提案をしたのかは
分からなかったけど
「いいね。丁度の時間だし」
「じゃあ言い出しっぺのリーダーの奢りねー」
「いやそこはジャンケンか割り勘だべ」
なんて話しながら、よく行く店の個室取って
、
「ビール来る前にいきなり二人揃って『好きでした！』だもんなー」
「しかも『でした！』ってそこ強調。後で翔ちゃんと確認したよ。『え？俺ら前触れ無くフラれたよね？』って」
「そうそう。その直後に店員来たからさ。こっち何も言えなくて。んで、何も無かったみたいに飲み出すし食い出す三人」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 435人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 23時
