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…………言われるまで、ほんとに気付かなかった
けど、思い返すまでも無く
あれは、俺と相葉さんの盛大な告白だ
それを自覚すると
たった今ハッキリとフラれたっていうのに
恥ずかしさの方が先にたった
「何今更、顔赤くしてるんですか。二人共」
ブラックのまま珈琲を飲もうとするニノのカップに
テーブルに置いていたミルクを咄嗟に大量投入する翔さん
それに対して、軽く睨むけど
投入した本人は知らん顔
それを見て思ったのは
『あぁ。俺達の前ではあの態度だったけど。きっと、二人だけの仕事の時もそうだったんだろうけど。それでも、根底にあるのは、お互いを想う強い繋がりなんだな』
と
相葉さんがリーダーから少し聞いたという
『翔さんの中にある本音』
なんだろうな、と
きっとそれは、ニノの中にも確実にあるもので
それを想うと
俺が。俺達がした事は…
「けど。二人は謝らないで下さいよ」
ニノのハッキリとした言葉に、また面食らった
「謝ると言う事は、その時持っていた気持ちを否定する事と同じ。なら、私が…私達から言わせればそれこそ『それだけの想い』だったのか。ですから」
「ニノの言う通りだよ。そんな…簡単じゃ無いだろ？想い、って」
……自分達が辛い決断をした中で、
俺達の気持ちを汲み取って
この二人の事だから、
その事についてもきっと真剣に考えてくれてて…
ほんと、…自分の甘さに 。ガキさ加減に
呆れてくるし
それと同時に、やっぱりこの二人は…いや、三人は
どこまで見ててくれてるんだろう、って…
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 23時
