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全員が飲み終え、松潤が口を開いた
「今日はいきなりごめん。けど、…やっぱり早目に話したいと思って」
「……その前に、いい？」
「え…？」
今度は翔ちゃんが緊張気味にそう言って
それを聞いたニノも同じ様に
二人で姿勢を正して
「ごめんなさい」
と、言った
「え……何で二人共、謝るの…」
「そ、そうだよ…」
俺と松潤が困惑していると
「翔くんとニノさ。ほんと、真面目だよね」
と、リーダー
何か知ってるのかと思って、二人で見ると
「ん？分かんないの？まあ俺も、多分、って感じだけど」
と、言うから
正直、ますます混乱した
だって、その言葉は…『あの時』聞いた
忘れられない…
表情と、声音
すると、言った本人達がキョトンとして
「え…お前ら、分かって無いのか？」
「呆れた。大野さんですら分かってるってのに」
「失礼だなぁ」
と、言う三人の会話がほんとに分からなくて
するとニノが、
「貴方達。言葉はどうであれ。あれ、私達に告白したんでしょうが」
と、呆れながら
それに翔ちゃんも「え、気付いてなかった…の？」と
…………よく考えなくても、確かにその通りだ
恨み言の様に。罵声を浴びせる様に言った言葉の数々
それは、形はどうあれ『告白』だ
決して言う事は無いと思っていた
伝える事を放棄した…想い
「松潤は俺に。相葉くんはニノに。そういう想いを持ち続けてくれてたんだろ？」
「……ぅ、ん」
「……だ、ね」
その返答に、ニノがまた呆れた様に溜息を吐いた
そっか…
事の発端と言っていいそれを、
ほぼ忘れていた自分達がいた
あ、ならさっきの謝罪は…
「相葉ちゃんと松潤。ハッキリとフラレたねぇ」
「……智くん、呑気過ぎない？」
「だってこの二人、今の今まで忘れてたんだよ？」
「ま。それはなんとなく分かってましたが」
「でしょ？あ、松潤。珈琲のお代わり欲しい」
「え…あ、うん…」
キッチンに行って
容器を持って来て皆のカップに注いでいく
それに「ありがと」と返す三人
俺も、もう癖だよね。お礼を言った
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 23時
