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食堂に入って少し見渡すと
………いやがった
端の方でよくつるんでいる奴らと
のんびり飯食ってる後輩の元へ行くと
俺を見て「げ、」と、席を立とうとしたから
「雅紀！潤！ソイツ捕まえろ晩飯奢るからッ」
「りょーかーい」
「え、ちょ、離せ相葉！」
「お前、今度は何したんだよ」
「人助けだッ」
雅紀が捕まえて、念の為にか退路を塞ぐ形で立っている潤
そこへ急いで行くと
俺が探していた人物は「あっちゃー」と言って
誤魔化す様に今度は笑顔を向けてくる
「なんですかー。俺、さっき外回りから戻ってきてエネルギー補給してたのにー」
「お前……何でアノ話したんだよッ」
「えーだってー」
昨日の昼に俺がコイツに話した内容
そっくりそのまま伝えやがってッ
ほんと営業に向いてるよなッ
あん時の『翔さん』呼びにまんまと誘導された気分だわッ
「何？翔ちゃん、なんかあったのー？」
「…別に」
「翔さん、嘘つくと目が泳ぐ癖、気付いてる？あとソレ、古いよ」
知らんわッ
大体そんな癖あったとしても、
そう簡単に変えれるわけ無いだろッ
しかも古いっておかしいだろ
アノ芸能人の持ちネタみたいに言うなやッ
「だってさー両方から恋愛相談よ？拗らせてめんどくなる前にくっつけた方がいいっしょ」
「ちょ、おまッ…」
「何？翔ちゃん、大ちゃんに告白したの？それともようやく大ちゃんがしたの？」
「………へ？ようやく、？」
「今までよく拗れなかったよな」
「おーのさんは限界だったみたいよー？俺、翔ちゃん直属の部下じゃん？いくらワーホリのこの人でもあの人関係でなんかあったら俺に皺寄せくるもん」
「もん、じゃねーよッ」
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
