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「お待たせ」
「………んー、」
「なに？なんか変？」
「いや、今の感じさ。『恋人との待ち合わせ場所に現れた仕事帰りの大手企業期待の若手』みたいな？」
「あーなんか分かるー」
「ねー」
「いや、何その若干具体的な設定。リーダーも翔さんに乗っからないでよ」
いや、だってそう見えたんっすよ
智くんと笑いながら
また「ねー」と言うと、呆れた様に溜息をつきながら
「んで？あの2人、何してんの？」
「ちょっとした社会科見学？」
「けどニノ、あーばちゃん追いかけて地味に攻撃してるけど？」
「………確かに」
スーツだから動きが違うのもあるし
まぁ、そんな簡単に皺になったり型崩れなんてしないけど
「なんかさ、新婚がどうとかって」
「……何それ？」
「俺もよく分かんないけど」
さっきの事を話すと
松潤は「へー」と、相葉くんの方を見たんだけど…
……なんか、目付き悪くね？
「しょーくん」
「ん？…って、アナタも曲がってますけど」
「ん」
「はいはい」
苦笑しながらネクタイ直して
襟とジャケットも軽く整えて、っと
「はい出来ましたよ」
「んふ、あんがとー」
「いえいえ、社長ですからね」
「それ、何年前だよー」
2人で笑いあってたら、相葉くんとニノも戻ってきた
「そこのお2人さん、そういうのは家でやってくださーい」
「え？」
「ほんとだよ」
「え？」
「相葉ちゃん、あとで話あるからちょーっと楽屋に残っててねー」
「ちょ、コワイよ！」
ニノが言った事に、松潤がまた溜息をついて
智くんが言った事に相葉くんがビビってるけど……
「…ん？」
「あ、いや……」
軽くだけど智くんの袖を引っ張ったら、それに気付いて
「どしたの？」って顔で見てくる
それになんて応えようかと思ってたら
「じゃあ撮影始めマース」
と、スタッフの声
「あ、ほら。皆行こ」
皆を促しながら指定位置に移動した
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
