【東卍】他力本願

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ヘラヘラした態度に温厚な顔付き。女好きで男からはイジられているのをよく見かける。極め付けは自分よりも一つ歳下の志摩に対し武道は唖然とする他無かった。




『志摩A。彼は佐野万次郎同様、素性が一切謎に包まれています』



未来で直人にこれまでの時系列を叩き込まれた。そんな時、情報が欠落している謎の人物として挙げられていた志摩A。






予想外、イメージと違う、期待外れ
武道の中で作られていた志摩という人物像の斜め上を行かれた実物。綺麗な顔立ちに緩く吊り上げられた口元からはミステリアスで儚いイメージとは全く違ったただの変態野郎。





『彼も佐野等同様、要注意人物として挙げられています』



アイツが？要注意人物？






「あーエマちゃんのおっ ぱい揉みたいわあ」



いつの間にか戻って来たのか志摩は武道の隣に座り込み、神社の階段の一番下に座り込むエマちゃんのパンツが見えるか見えないかで必死になっていた。





「A、それマイキー君やドラケン君の前では言うなよな…」




もちろんっス！なんて元気良く返事した志摩はエマちゃんの元へ走っていき、此処では会話内容は聴き取れないが数回言葉のキャッチボールをしたと思えば思いっきりビンタをくらい地面に崩れ落ちていった。






(アレが志摩Aかぁ…)


欲望に忠実な彼は、いつ見ても生き生きとしていた

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