【MHA】お前ら全員覚えておけよ (ページ10)

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10 肝心な所でいつもページ10

黒霧には役目があった。生徒をそれぞれの災害ゾーンに飛ばす、といった極めて重要な役だった。それが出来ないとまず作戦が機能しない、始まらない。

(それをまさか小娘一人に邪魔をされるなんて…！)

血が足りない。フラフラするし頭も回らなくなってきた。こんな序盤で私は詰むのか、

「私は、こんな所で…‼︎」

「さっさとくたばれ！」

いつの前に目の前に迫っていた先程の血を操る少女。手には自身で作ったのだろう武器を握っており、一直線に私の実態部分に振り被ろうとしている。

『こんな所でやられてたまるか』

　

何とか彼女の個性から抜け出し迫り来る彼女に向かい個性を発動させる

私の役目はコレ。
生徒達を散り散りに飛ばし、目標達成後に死柄木弔をアジトまで送り届ける事

黒いモヤがあたり一面を覆い、生徒達を呑み込んだ

ー10 肝心な所でいつもー

「クソっ」

気がつくと景色が変わっておりどうやら私は倒壊ゾーンに飛ばされた様だった。

まだ皆んなの前で使いたくなかった個性を使ってまで黒モヤを捕まえようとしたのに、結局は相手の作戦通りに事が進んでしまったのだ。

目の前に私を見てニヤニヤするヴィラン数十名。後少しのところでモヤに逃げられ、オマケにこんな薄汚いエリアに飛ばされるなんて最悪だ。ハァとため息を吐きながら目先のヴィラン達をみる。

どう見ても雑魚。他対一というハンデを持ってる癖にまるで統率が取れてない。オマケに誰が先に攻撃を仕掛けるかで揉めてるときた。

まるでこの日の為に集められた寄せ集めみたい

「あんた達の中で今回の目的と電気系の個性持った奴の居場所知ってる奴いる？」

まずやるのは敵の目的の認識と応援を呼ぶ為の電気回線回復だ。

もう失敗は懲り懲りなの。

ーー

黒霧のプルスウルトラは別に見たく無かった