キミさえいれば。３

129話　明日も君がいる ページ35

土蜘蛛「いい子にしていたか？桜蜘蛛」


桜蜘蛛「はい！父上の帰りを待っていました！」


大ガマ「さっきの競争、お前僅差で負けてたぞー？桜ガマ。桜蜘蛛に勝てねぇで俺に勝つとか夢のまた夢だなー」


桜ガマ「ぐぬぬ…！次は負けねぇからな！桜蜘蛛！父さまもいつか僕が追い越してやる！」



…そう、桜蜘蛛は土蜘蛛の子

そして桜ガマは大ガマの子だ


私は、あれから二人と正式に祝言を挙げた

私は二人の妻であり、この子達の母である



貴「もう！あんまり桜ガマを煽らないで！」

大ガマ「男たるもの、勝負事には勝っていかねぇとな！」


土蜘蛛「確かにな…よし、次も勝て、桜蜘蛛」

貴「土蜘蛛まで！やめてください！子供達の怪我が悪化します！せめて治ってからにしてください！」



生まれた小が二人とも男の子だったのは偶然だが、やはり二人の父親がたぎっている


土蜘蛛「ははは、冗談だ」

大ガマ「んな怒んなって」



こーゆー会話がほとんどだ

いつも私がからかわれる




貴「もう…」


私が頬を膨らませると、土蜘蛛と大ガマは二人一緒に手を出してきた


大ガマ「今日は花見の約束だろ。桜ガマたちに、自分の名前の由来を見せてやるんだろーが」

土蜘蛛「もう真打軍の妖怪たちは揃っているぞ。みな、吾輩たちを待っている」


瞬間、強い風が吹いて、桜の花びらが舞った



大ガマ＆土蜘蛛「行こう」


貴「ふふっ…はいっ！」



私は、二人の差し出された手を、握った









明日も、君がいる。


明後日も、君がいる。





君たちがいれば、私は…幸せだよ




〜END〜

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