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117話 手を取り合って ページ22

大ガマ「主に回復と攻撃力防御力アップ頼む!!」

貴「了解!!」


私は妖術なんて使えない。変化の術しかやったことないし…

でも、何故かわかる。


印の組み方、術の名前、術の効果


全て見える……!!


眼の奥の方から、自然と頭に内容が入ってくる


貴「…『火炎の術』っ…!」



私が術名を唱えると、小さな火の球が羅刹を襲う。私の妖力だけじゃ羅刹には全く敵わないけど…


『いいぞ…狙いは甲だ。もっと術の火炎に集中しろ』

貴「うん…!」


シラがすぐそこにいる


それだけで、こんなにも心強い



火の威力が足りない…。でも今の私にこれ以上の威力の火炎は出せないし…





そうだ


貴「……」


私は手元に集中して、すばやく二つの術の印を組んだ




…あ、失敗……

もう一回…


二つの術を出すには相当なスピードがいる
指がもつれて、引っ掛かってしまった


……


…よし!成功!!

貴「『火炎の術』『鎌鼬の術』…!」


二つ同時に術を放った


鎌鼬の術は鋭い風の刃。

その刃に火炎の術の火炎を乗せて羅刹を攻撃する


早さと鋭さ、向かうときの風に煽られて火炎の威力も強くなるはずだ


火の刃が三つ、羅刹に向かっていく


一つは鎖骨に

一つは肩に

一つは顔に



羅刹『ぐあぅ………!』


貴「やった!効いてる!!」


私が遠くで喜んでいると、羅刹の鋭い黄金に光る眼が私を睨んだ


羅刹『おのれ…小娘の分際でこの我に傷をつけたな……!』


羅刹の狙いが、完全に私へと向いた

…でも、怖くなんてない。不安もない。


だって……


土蜘蛛「お主の相手は吾輩だ!!『土蜘蛛・土遁の術』!!」


土蜘蛛がそう叫ぶと、空から大きな隕石のようなものが降ってきて、羅刹に落ちた


大ガマ「こっち向きやがれ!『大ガマ変化の術』!!」


大ガマも自分の必殺技を羅刹に食らわす

土蜘蛛の隕石が落ちて怪我を負っている箇所に次々と自分の髪ではたいていく



羅刹『ぐあぁああぁぁああ……!…ぐっ…!小童共がぁ…!』


敵視が土蜘蛛と大ガマに向いた…!

攻撃防御アップと回復準備しとかないと…!


私は精神を集中させて念を込める。

そして二人に攻撃防御力アップのとりつくをした


…頑張れ……!

そう心の中で叫ぶと、シラの不思議そうな声が聞こえてきた




『…お主も己の必殺技を使えば良いではないか』


貴「…え?私にも必殺技あるの…?」


『勿論だ。我とお主の必殺技は違うからな…羅刹を倒す糧になるかもしれぬぞ?』

118話 血桜の乱れ舞い→←116話 共存し合う私たち



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設定タグ:大ガマ , 土蜘蛛 , 妖怪ウォッチ   
作品ジャンル:アニメ
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レミィドール - 途中途中、泣きながら読んでいました (2019年5月3日 0時) (レス) id: 104f8ae6d5 (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ - 久しぶりに見ましたが、やっぱり最高です! (2018年12月21日 21時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - とても面白かったです〜(*≧∀≦*) (2018年7月6日 17時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
るーく - いえいえ!あの…!リクエストのことで…!土蜘蛛と大ガマ!以外でもいいですか?okでしたら…酒呑童子と…& 難蛇龍王がいいなと…思いまして…!どうですか? (2018年4月3日 18時) (レス) id: 63408e7496 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - るーくさん» 最後まで見てくださって本当にありがとうございました!るーくさんには本当元気もらいました!なにかリクエストあったら言ってください!作品にさせていただくかもしれません! (2018年3月30日 19時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナミ | 作成日時:2018年1月8日 3時

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