97話 楽しんでほしくて ページ2
大ガマ「えぇぇえ!?」
変化の術を済ましたAを見ると、どこにもムラがない、完璧な変化だった
顔や体型は元のAのままのシンプルな変化だが、妖気も漏らしてないし…キュウビ並みの変化だ…
…でもなんで……前はこんなに上手く…
大ガマ「もしかして…」
記憶を無くす前のAは本当に術が苦手な下手くそだったが、記憶を無くした後のAは術が得意になった…とか?
貴「…?行かないんですか?」
大ガマ「え、あ…。…おう!行こーぜ!」
余計なことは考えなくていい、今はAとの遊園地デートを楽しまねぇとな!
俺はAの手を引っ張って遊園地まで走った
大ガマ「いえーーーーーーーーい!!」
遊園地で最初に乗るのはやっぱジェットコースターだよな!
貴「……っ!」
大ガマ「なにしてんだお前、ジェットコースターは叫ぶもんだぜ!こうやって…」
大ガマ「いえーーーーーーーーーーい!!」
俺が叫んでいる所を見たAは前を向いて小さく叫ぶ
貴「…いえーーい……」
大ガマ「もっと大きく!」
貴「…いえーーーーい!」
大ガマ「そうだ、そんな感じ!」
貴「…いえーーーーーーーーーーい!!!」
大ガマ「……」
笑った
Aが、笑ってくれた。
やべぇ。嬉しい……
嬉しいから……
大ガマ「いえーーーーーーーーーーーい!!!」
・
・
・
ジェットコースターを乗り終えた俺たちは、前みたいに色んなアトラクションに乗った
大ガマ「…どうだ?」
貴「…たのしい…!初めて乗る物ばっかりだった!」
…そっか、記憶無くしたから、遊園地での記憶も無いんだ…
そっか…
大ガマ「…じゃあ、楽しさ倍増だな!」
貴「?…うん!」
…俺でも、Aを笑わす事ができる。自力で笑顔にさせる事ができる
なら、
この笑顔を守ることだってできるはずだ
貴「…あ……あの、」
大ガマ「ん?」
貴「あれは乗り物じゃなくて、なんですか?」
Aが指差す先は……
大ガマ「…お化け屋敷…だな」
貴「おばけやしき……」
…女って、こういうの苦手な方なんじゃ…?
まぁ、今のAは大丈夫かな。化け物とかわからねぇと思うし
大ガマ「行ってみるか?」
貴「はい!」
…大丈夫って思った俺が馬鹿だった
お化け「わー」←やる気なし
貴「うっぎゃあぁああぁあぁあああぁあ!!」
めちゃビビってんじゃん…!
こんなやる気ねぇ化け物役にビビるって…!
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レミィドール - 途中途中、泣きながら読んでいました (2019年5月3日 0時) (レス) id: 104f8ae6d5 (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ - 久しぶりに見ましたが、やっぱり最高です! (2018年12月21日 21時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - とても面白かったです〜(*≧∀≦*) (2018年7月6日 17時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
るーく - いえいえ!あの…!リクエストのことで…!土蜘蛛と大ガマ!以外でもいいですか?okでしたら…酒呑童子と…& 難蛇龍王がいいなと…思いまして…!どうですか? (2018年4月3日 18時) (レス) id: 63408e7496 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - るーくさん» 最後まで見てくださって本当にありがとうございました!るーくさんには本当元気もらいました!なにかリクエストあったら言ってください!作品にさせていただくかもしれません! (2018年3月30日 19時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2018年1月8日 3時