検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:72,164 hit

46話 業火のうねり ページ48

ざしきわらし「?」

貴「力が私の言うこと聞いてくれなくて…。暴れちゃったの」


ざしきわらし「ふぅん…」


…あ、また蝶に気ぃとられてる。


貴「『火炎の術』!」


…かわいいなぁ………


ブワッっっ!!!


ざしきわらし「うあっ!!」

貴「やばっ……!」

雑念…多すぎた……!!


失敗した火炎は全く読めないうねりをあげて一向におさまる気配がしない。

その炎のうねりは、徐々に小さくなっていくも、まだ相当な大きさの炎には変わりない。


貴「あっつっ……!!」


その炎は蛇のようにうねり、私の頬を刺激した


ざしきわらし「か、川の水持ってきたよ!!」

ざしきわらしは火炎の術の失敗を悟ってすぐさま虫かご一杯の水を持ってきてくれた


バシャ!!!


ざしきわらし「…え?なんで……?」

ざしきわらしが水を思いっきりかけたのに、炎は消えることなく、まだうねっている。


貴「…あっ、きっと妖術の炎は普通の水じゃ消せないんだよ!土蜘蛛の巻物に書いてあった!」



どうしよう、どうしよう


このままじゃ、ざしきわらしにも被害が及ぶ。

林の木々に炎の火がうつって他の妖怪にも……
屋敷にいる全員に被害が……!!




守らなきゃ……!!!



貴「練習してないけど…お願い出て!!『水流の術』っ!!!」





ザバアァァアァァア!!!




上から突如現れた大量の水。

その水は、雑念により生み出された失敗の炎を問答無用で消し去っていく。



貴「……」

ざしきわらし「…」


辺りは水浸し

林に射し込む太陽の光が、その水溜まりを照らす。
反射したその水溜まりは、キラキラ光ってまるで宝石が落ちているようだった



……今の水…私が出したんだよね……


貴「っ!ざしきわらし!!怪我はない!?痛いところある!?」


ざしきわらし「お、オイラは平気だよ。水汲みに行ってたし、来たらすぐ大将様が火、消しちゃったし…」


ざしきわらしを見ると、ちょっと濡れているところはあるが、血が出ていたり、火傷したあともなかった


貴「よ…かった……」

ざしきわらし「!大将様、やけどしてる!ほっぺたのところ!」


さっきの炎にやられた火傷だった。
夢中ですっかり忘れてたよ…


貴「このくらい大丈夫…」

ざしきわらし「『いやしの術』!」

ざしきわらしがそう唱えた途端、頬の痛みがとれ、火傷の痕もすっかりなくなっていた



作者から
キミさえいれば。がお話し一杯になってしまった。
2も出すからよかったら見てください

この小説の続きへ→←45話 太陽の笑顔



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:大ガマ , 土蜘蛛 , 妖怪ウォッチ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナミ(プロフ) - ママりんさん» 教えてくださりありがとうございます!でもこの作品は私のただの妄想話なんで、これからも更新させてもらいます! (2017年12月30日 20時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - なおっていました (2017年12月30日 20時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - ママりんさん» えっ!?なんていう作品ですか!? (2017年12月30日 19時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - 同じ作品がありますよ (2017年12月30日 19時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナミ | 作成日時:2017年11月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。