42話 青空の鍛練 ページ44
貴「おはよう!よく寝れた?」
妖怪1「あ…はい…」
朝の挨拶をしているだけなのにこのぎこちなさ…
逆に清々しいね!
でももうこれしきのことでヘコたれる私じゃあないよ!これからは部下たちに認めてもらえるように勉強も諸々頑張らなくちゃ!
貴「あっ、土蜘蛛〜!」
長い廊下の先にいたのは昨日から私の夫(仮)になった土蜘蛛だった。
早速、妖術とか扱いとか土蜘蛛に教えてもらおう。……大ガマでもよかったんだけど、ここは土蜘蛛に頼もう
土蜘蛛「おぉ、Aか。朝から元気が良いな」
貴「うん、元気だけが取り柄だからね〜私。それで!妖術の扱いの練習したいんだけど、教えてもらっていいかな?」
土蜘蛛は一瞬キョトンとした顔をした。
土蜘蛛「れんしゅう…鍛練のことか?」
あ、そっちか
貴「うん。お願いしてもいいかな」
土蜘蛛「勿論だ。…しかしAの妖力は強大ゆえ、ここでは危険だ。場所を移そう。話はそれからだ」
貴「うん!お願いします!」
と、いうことで、屋敷から少し離れた林で妖術の練習を土蜘蛛とすることになったんだけど…
土蜘蛛「…駄目だな。雑念が入っておる。己の力に振り回されるな。己自身で力をしつけろ」
貴「は、はい!!」
思ったより難しくて全く上達しない……!
何度も火炎の術を出そうとしてるのに、出てくるのは小さい火花か『プスゥ…』という空っぽの空気音だけだった
貴「『火炎の術』っ!」
……プスゥ…………
土蜘蛛「…うむ……。」
貴「ああああぁぁぁ!!!ごめんなさいいぃ!!」
いつかの大ガマが言ってた『センスもねーどヘタクソ』とは私のことですうううぅぅう!!!
土蜘蛛「いや、問題ない。吾輩もまだ小童だった頃は、この様にして失敗ばかりしておったぞ。…気にすることなどない」
貴「土蜘蛛……」
すごい、慰めてくれてる…!
あぁ、土蜘蛛が無理してることが嫌って程わかるよぉ…!!
貴「面目ない……」
土蜘蛛「?まぁ、鍛練のし過ぎも体に良くない。今日はもう終えよう」
貴「えっ…う、うん……」
土蜘蛛はそう言い、しりもちをついた私に手を貸して立たせてくれた後、振り向いて帰ろうと…
土蜘蛛「あ、A」
貴「ん?」
土蜘蛛「これを渡しておく」
そう言って土蜘蛛が渡してきたのは、一本の巻物だった
土蜘蛛「それは妖術の扱いを記した巻物だ。手書きゆえ、わからぬ箇所も多いかもしれんが、まぁ、大目に見てくれ」
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ナミ(プロフ) - ママりんさん» 教えてくださりありがとうございます!でもこの作品は私のただの妄想話なんで、これからも更新させてもらいます! (2017年12月30日 20時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - なおっていました (2017年12月30日 20時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - ママりんさん» えっ!?なんていう作品ですか!? (2017年12月30日 19時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - 同じ作品がありますよ (2017年12月30日 19時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2017年11月20日 21時