キミさえいれば。１ (ページ13)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:72,162 hit

11話　きっかけページ13

今から60年前、土蜘蛛が率いる元祖軍と大ガマが率いる本家軍は些細なことをきっかけに妖怪大合戦を繰り広げていた。
その合戦を人間にとりつく妖怪、怪魔を率いるウバウネは人間を滅ぼす計画に利用しようとしていた。
しかしその計画は妖怪ウォッチをもつ者によって失敗に終わった。

その事件があってから、元祖本家両軍ともども仲良くしようとしていた。が、そう簡単にはいかなかった。今でも大将である土蜘蛛と大ガマに黙って勝手にバトルをし始める妖怪が後をたたないそう。その事に頭を抱えた土蜘蛛と大ガマは元祖と本家の同盟計画を企てた。その名も“真打軍”しかし真打軍の大将は土蜘蛛でも大ガマでもない、違う妖怪にしようと決めた。

その者は元祖のつぶあんと本家のこしあん２つ共を愛し、なおかつ力あるものを大将にと土蜘蛛と大ガマは定めた。
しかし、もう元祖と本家にわかれてしまった妖怪たち。２つのあんこを愛せる者などそう簡単には現れず、待ちぼうけていてはまた下の妖怪たちが争いをはじめてしまう。

そしてついに、二人は人間界へと足を運び、
大将となるに相応しい２つのあんこを愛する者を見つけたーー…………

それがAだ。

しかしAは人間。ましてやまだ15にも満たないおなごだった。運よく例えここで死んだとしても、土蜘蛛と大ガマに並ぶような力を手に入れるとは極めて言いにくい。

しかし、せっかく見つけた２つのあんこを愛する者。そう簡単には諦められないと、罪悪感たくさんの気持ちで二人はトラックを操り、Aを殺し、妖怪にしたーー……。