9話 戸惑い ページ11
土蜘蛛side
全てを話す、吾輩がそう言うとAは頬につたっていた涙を拭い、吾輩の方へと体を向ける
土蜘蛛「まず、ここは何処かという点から話そう。ここは吾輩が大将を勤める元祖軍の屋敷の客間だ。おぬしには少々手荒なことをしてしまったが故にここに連れてきた。」
貴「元祖?………おまんじゅうの?」
土蜘蛛「まぁ、そうだ。」
Aはまだよく理解できていなさそうな顔で土蜘蛛の話を聞く
土蜘蛛「次はおぬしは何者なのかという点についてだ。単刀直入に言おう。おぬしはもう、人間ではない。」
貴「…………………え?」
吾輩を見つめる金色の瞳は驚いたように、受け入れたくないように大きく眼を開く。
その金色に輝く瞳に、吾輩は吸い込まれそうになった
貴「…や、やめてよ!変な嘘つかないで!」
土蜘蛛「……こんな質の悪い嘘、吾輩は好まない。嘘偽りのない事実だ、Aよ。」
貴「嘘よ!だって、じゃあ今ここにいる私はなんだって言うの!?今あなたと話しているのは誰?私はここにいる!今ここで生きてる!!」
息を荒くしてAは吾輩に泣きながらそう訴えてくる。金色の眼から大粒の涙が次から次へと流れ落ちていく。
大ガマ「嘘じゃねーよ。…お前は、3日前にトラックにはねられて死んだんだ。」
今までずっと部屋の隅っこで立っていた大ガマが突然口を開いた。そして………
大ガマ「お前は、妖怪になったんだ。」
貴「………………………え?」
一番辛い事実を口にした。
Aの涙が畳に染みた
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ナミ(プロフ) - ママりんさん» 教えてくださりありがとうございます!でもこの作品は私のただの妄想話なんで、これからも更新させてもらいます! (2017年12月30日 20時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - なおっていました (2017年12月30日 20時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - ママりんさん» えっ!?なんていう作品ですか!? (2017年12月30日 19時) (レス) id: 4558bdaa92 (このIDを非表示/違反報告)
ママりん(プロフ) - 同じ作品がありますよ (2017年12月30日 19時) (レス) id: b21081a8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2017年11月20日 21時