【ハイキュー】ごちゃごちゃボックス【短編集】

想いの表現方法【東峰旭】 ページ27

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ギュッと控えめに服の裾をつかんで、潤んだ瞳で上目遣い。

小首をかしげて、


「だめ…？」


「う゛」


ーー
ー


「わーい。旭ありがと〜」


「また騙された…」



早速、旭に買ってもらったジュースをあける。


うん、美味しい。



「いい加減そういうのやめてよ…」


「そういうのって？」


私がとぼけたように言うと、旭はため息をついた。


あぁ、本当に旭は面白い。


「そういう反応されると、もっといじめたくなるよね」


「え」


訝しげにこっちを見る旭に、小さく微笑んだ。


「っA…」


ほら、これだけで顔を赤く染めて。


「かわいい」


「なっ…！」



しばらくクスクスと笑っていると、旭が突然立ち上がった。


私は座ったままだから、見下ろされている状態。



「旭のくせに生意気だ」と言ってやろうと思ったけど、それは、旭の声にかき消された。



「お、俺だって！男子高校生なんだぞ！」



「…だからなにーーー」


ぐいっと腕が強く引っ張られて、そのまま、気がついたら温かいものに包まれていた。


「俺だって、男なんだから…」


旭の声が、微かに聞こえる。



あぁ、もう、本当に


「知ってるし…」



だからこんなにドキドキしてるんだよ。




男らしい体に、体重を預けた。



【イタズラするのは】



私のことを見て欲しくて。



．

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