猫になるなら ページ49
『おぁ、まぁゆじゃ〜ん珍しいねぇ』
「…久しぶり、でもないか」
ペットボトル片手に事務所の廊下をぷらぷらして、角を曲がれば危うくぶつかりかけたがすぐに2・3歩後ろに下がる。
ぼんやりと、相変わらず無表情で少し眠そうな彼においっす〜と手を振る。
「…声掠れてる？」
『お、流石に気づく？そうなんだよねぇ〜やっぱお酒は声出なくなるよねぇ。今後一切飲みたくねぇわ、おん』
おぇ、と言ってペットボトルの蓋をきゅっきゅと開け閉めして遊ぶ。彼の細い眉が、表情が心配そうに少しばかり動いた。
「他の人もたくさん心配してたけど、あんまり飲みすぎると壊れちゃうからって。不破くんとか経験者だから特に心配してたよ」
『あ〜なんや言ってたよなぁ。ホストだけどお酒飲めんって。私大学行ってないし、はっちゃけること無かったからわかんない感覚だけど…心配はないと思うけどな』
「でも、Aが意味もなく毎日酔いまくるってそれこそ意味わかんないし、何か理由があるんでしょ？心配してる切り抜きあげてあげようか？」
いやいい、と笑ってやんわり断れば彼ももちろん冗談で発した言葉なのだが、しかし芸人魂が炸裂して中々食い下がる。
面白いから、良しとしよう。
『いやぁ……まぁでもそうね、理由っつーか、もう検討ついてんじゃん？まぁゆのことだし』
「……まぁ、新しい歌って…みたのあれでしょ？
でも正直俺歌ったりしないから、それをする理由がわからないけど」
明那なら分かるのかな、なんて悩む素振りを見せる彼に歌わなくても面白くって人気がでるまぁゆもすげぇよなぁと内心一人で感心する。
『私もなぁ、よくわからん！多分普通はしないんやろけど、でも限界まで酔わねぇ人間が歌えるかって話やけぇ。曲ごとにやる事は変わるから楽しいが尽きなくってすんごく楽しい！！』
自分でも久しぶりに、こんなに自然と笑えたなぁってくらいの笑顔でそう言う。
まぁゆの優しい兄のような雰囲気がそうさせるのかもしれないな、と密かに思う。
「………それは、良かった」
無表情がデフォルトな彼にしては珍しくふっと柔らかく笑って、そのまま頭を優しい手つきで撫でてくれるからされるがままになる。
猫みたいだな、とまぁゆは呟いた。
まぁゆの猫になれるのは悪くないね、なんて冗談を言ってにへへと笑った。
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しし。(プロフ) - ああああさん» そうですね〜でも平和に行きたいのでそういうのはあまり書かないかな？って笑 アンチスレとかは何をやっても騒ぎ出してどうしようもないですし本人がヘラってる認識では私は書いてないので、もしご不快でしたらプラウザバックして頂けたら幸いです (2021年2月28日 17時) (
レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - 【悲報】大人気Vtuber東雲さん、またしても信者を置き去りにしてヘラり出すwwwwwwwwww みたいな感じでアンチスレでめっちゃ叩かれてそう (2021年2月28日 16時) (レス) id: fa8f3e3ca5 (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - まどっち歌い手好きさん» ほにゃ〜！！ほんとですねありがとうございます！！！珍しく確認せずに更新したので間違えてしもた...ありがたいです〜！好きって言葉が嬉しいです！！嬉しい！！！！！ (2021年2月21日 14時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
まどっち歌い手好き(プロフ) - すごいこの作品好きです!細かいかもしれませんが49ページ明菜になってますよ、明那ですｺｿｯ (2021年2月21日 14時) (レス) id: b95997e89e (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - 幽さん» そうですよね！！全然見かけないから寂しくてつい...叫んじゃって下さいほんと、彼ほど夢小説に向いてる人は居ないのに...何故。励みになります！頑張りま〜す！！ (2021年2月16日 6時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しし。 x他1人 | 作成日時：2021年2月7日 21時
