雷鳴 ページ24
『そっ、それが何？それで私と君に関係があるとどうしていえるの』
一歩下がって引き気味にそう言い放つ。
あくまでも冷たく、じゃなきゃこういう奴は入り込んでくる。
動揺する人間の心の隙間に、いとも容易く。
「鳴瀬さんは里香ちゃんに殺されかけても笑ってた。怖がらなかった、逃げなかった……それは君が強いというのも含まれているのかもしれないけど、さ」
彼は私が下がったその一歩を二歩進むことで返してくる。背後は冷たいビルの壁、どんと押し付けられる。
「里香ちゃんを愛してくれた鳴瀬さんを……今にも消えてしまいそうな大事な人が、傷ついているのに黙って見てることなんて出来ない」
『……だいじ、なひと？＿＿誰が？』
「鳴瀬さんが」
あぁ、冷たい壁に押し付けられてよかった。
背中から伝う冷気、思わず身震いするそれよりも熱い自分の顔。
彼のその言葉の真意を確かめるよりも率直に、言われ慣れない単語に面食らってしまった。
「あれ、顔赤いけど…もしかして熱？」
『ちっ違わい！！これはーそのー何だ、あれだ、じゅ、術式を使った反動で体温が上がって！！』
全くの嘘、嘘だ。
今すぐに両手で顔を覆い隠して叫びたいくらい顔が熱いし恥ずかしい。
「良かった」なんて言って柔らかく笑う目の前のやつに、もはや耐えられそうにない。
なんだろうか、何でこんなにも動悸が早い…？
もしや突然死の予兆ではないのか……？
「あ、そういえば今って任務中じゃ…行かないんですか？蹲って…やっぱり具合が……。」
『ないな、うん無い。よし分かった行こう任務だぞしっかりしろ、私語は無し。』
全部自分に言い聞かせた言葉だ。
任務中にどぎまぎしている場合か、冷静になれ。
今はとにかく最後の親玉を祓うのみ、集中だ。
素直に言いつけを守ろうと黙り込む乙骨をちらと盗み見て、考える。
どのような感情の変化があってこんなにも心臓の鼓動が早くなるのだ？
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甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - しし。さん» はい！発作です！！嬉しがってくれて嬉しいです！(？)更新頑張ってください！ (2021年2月9日 16時) (
レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ほ、発作的な何かが起こってらっしゃる.....？好きなんてそんな、とっても嬉しいですありがとうございます！！！ (2021年2月9日 6時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ひゃぁぁぁ！！！！！！好きです！もうっ！……ああっ！だいすき！！ (2021年2月8日 22時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - Arisuさん» うばぁ〜！！嬉しいですありがたや〜。乙骨先輩良いですよね...まじでリアコ製造機。大好きって言って頂きありがとうございます！！！もうしばらくこの作品にご付き合いくださ〜い！！！！！ (2021年1月22日 11時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
Arisu(プロフ) - この作品大好きです！私も乙骨くん推しなんですよ！もう作者様様です！ (2021年1月22日 7時) (レス) id: 5506a0fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しし。 | 作成日時：2021年1月1日 11時
