らぶ？ ページ22
「まぁ真希、そう怒るなよ。」
「……怒ってねぇよ。」
むすっとした顔で太刀を振るう彼女に怒ってるじゃん、と柔らかそうな肩を竦めるパンダ。
乙骨と鳴瀬は既に任務へと旅立った後で、当事者はここにいなかった。
「Aにだって事情があるんだろ、わからんけど。」
地べたに座る棘がすっと目を横に逸らして耳を澄ますような仕草をするが彼は気にとめなかった。
真希もまた然りで、ひとつため息をもらす。
「そういうのが腹立つんだよ。」
手に持っていた木製のソレを肩にかけて立ち休み。どこか遠い目をしている。
パンダは人間の複雑な感情を理解することが出来ないから彼女が何を思っているのか、はっきりとは分からないがAに関しては恐らく同じ感情を抱いている。
「仲間なのに頼りにされないのは、素直に悔しい。あいつに比べたら力不足も頭脳不足も理解してる。」
才能も努力も何もかも。
真希はその小さな拳を握りしめる。
その顔は苦渋に歪んでいた。
「あいつのああいう強さはきっと、何かを犠牲にして手に入れたモノなんだってのは分かってんだ。……そういう覚悟も私より上。」
嫌になる、と悲しげに笑ってみせる彼女に他2名は何と声をかけるべきか悩んで、何も言わないのが正しいのだろうと判断した。
彼女は答えを求めてない。慰めもお世辞も何も。
それよりも棘はどうにも胸騒ぎがすることの方が気になって仕方がなかった。
何か、異物が侵入してきたようなそれに悪寒が止まらず立ち上がる。
「どうした？棘」
「……おかか」
短く言葉にした否定の意。
パンダたちも耳を澄ましてみれば何やら校門の方から誰かが怒鳴る声。
聞き覚えのない声音に顔を顰める。
「何だ、非術師がヒステリックでも起こしてんのか？」
「分かんないけど…警備員さんだって困るよな、ただでさえ嫌な仕事にそんな奴の対応って。」
手助けでもしてやろう、と三人は歩き出して訪れたのであろう者へ近づいていく。
後にそれを激しく後悔するのは知る由もない。
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甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - しし。さん» はい！発作です！！嬉しがってくれて嬉しいです！(？)更新頑張ってください！ (2021年2月9日 16時) (
レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ほ、発作的な何かが起こってらっしゃる.....？好きなんてそんな、とっても嬉しいですありがとうございます！！！ (2021年2月9日 6時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ひゃぁぁぁ！！！！！！好きです！もうっ！……ああっ！だいすき！！ (2021年2月8日 22時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
しし。(プロフ) - Arisuさん» うばぁ〜！！嬉しいですありがたや〜。乙骨先輩良いですよね...まじでリアコ製造機。大好きって言って頂きありがとうございます！！！もうしばらくこの作品にご付き合いくださ〜い！！！！！ (2021年1月22日 11時) (レス) id: 5f5d2e19fb (このIDを非表示/違反報告)
Arisu(プロフ) - この作品大好きです！私も乙骨くん推しなんですよ！もう作者様様です！ (2021年1月22日 7時) (レス) id: 5506a0fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しし。 | 作成日時：2021年1月1日 11時
