記録10日目 ページ10
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渡「結局証拠品の収穫無しか。」
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佐「証拠品収穫ゼロは痛いなぁ。
証拠品はゼロ、指紋等は全部綺麗に消されてる。」
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渡「指紋は拭いた程度で簡単には消えない。
最近の化学技術は進捗しているからなぁ。」
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佐「現場に残るは被害者の指紋だけ。
殺害現場に使用された刃物等があれば指紋採集出来るけど、
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当事件の犯人は証拠となる物全部綺麗に消してるよね。」
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渡「目黒家長男である目黒蓮、
其奴に話を聞かないと解決の糸が見えない。」
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佐「その目黒蓮は居場所不明。
居場所を掴めたら捜査が有利になるのに〜〜！！」
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渡「証拠品が無いのは仕方無い。
取り敢えず警察庁本部に帰って照達に報告だけしとくか。」
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渡辺が踵を返した途端、
「ねえねえ、翔太」と呼び止めた。
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佐「目黒家殺害事件の犯人が、
もし目黒家長男の目黒蓮だったらどうする？」
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渡「怖い例え話辞めてくんない？」
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佐「目黒家殺害事件の真相を知るのは、
目黒家を殺害した【犯人】しか知らないもんね！」
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「お腹空いたー！」と家を出た佐久間。
渡辺は、棚に置かれた目黒家の写真立てを見た。
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家族団欒、この言葉が似合いそうなほど、
写真に映る目黒家は笑顔だった。
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渡「目黒蓮が当事件の犯人…、
いやいやそんな事絶対有り得ねえだろ。」
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作者名：賞味期限、約2年。 | 作成日時：2022年6月30日 9時
