記録5日目 ページ5
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突然背後から肩を叩かれた向井。
向井の背後に居たのは、高身長の男。
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綺麗な顔、綺麗な黒髪。
男の発言に向井は吃驚した。
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「突然過ぎるかもだけど、
1週間程度で良いので宿泊させて下さい。」
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向「ほんま突然過ぎるわ。
初対面の男性を俺の家に泊めるなんて、」
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「俺の名前、目黒蓮です。」
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目黒家長男の目黒蓮。
確実に彼は目黒家殺害事件の被害者である、目黒蓮。
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向「目黒家殺害事件の…、」
目「俺の事御存知なんですね。」
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結局家に泊める事にした向井は、
壁際に飾る植物を見詰める目黒に声を掛けた。
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向「御飯食べました？」
目「御飯は、まだ食べてないです」
向「じゃあ俺が御飯作ります」
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素能警察庁が捜索している男が、
向井の家に居る事は、未だ誰も知らない。
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警察に報告するほうがいいのか、
そのまま警察には内緒にする方がいいか。
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目「数年前の目黒家殺害事件、
俺以外の家族が全員殺害されたんです。
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警察の奴等は俺を捜索してるみたいで
俺の居場所を掴むのに一苦労だとか。
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連続無差別殺人事件の犯人、____俺なんです。」
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目黒の発言に、向井は驚いた。
目黒家殺害事件の被害者である彼が、
連続無差別殺人事件の【犯人】。
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目「脅威の殺意が芽生えて、
家族の命を奪った屑野郎を捕捉して、
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激痛を与える【拷※問】を下す。
俺の復讐が底を尽きるまで、
永遠に激痛、苦痛を与え続ける。」
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目黒の瞳は狂気に満ち溢れ、
向井は料理包丁を床に落とした。
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目「俺の復讐に終焉はない。
復讐は俺の【生き甲斐】となる存在。
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誰にも絶対邪魔はさせない。
相手が警察でも俺は容赦なく潰す。
悲劇の復讐劇、素敵だと思いません？」
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作者名：賞味期限、約2年。 | 作成日時：2022年6月30日 9時
