記録39日目 ページ39
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向「脱走に拘る理由は何？
この拷問部屋は結構居心地良くて、
美味しい御飯を与えてくれる。
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最初は警察に暴露すれば、
御前の命を奪うって脅されたけど..
めめは最初から俺を殺す気無いんよ。」
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渡「は？御前何言ってんの..？
目黒蓮は数年前の事件の犯人なんだぞ？
家族を殺す事で快感を得るサイコ野郎は..！！｣
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向「めめの事悪く言わんで。
めめが家族を殺害したのには、多分理由がある。
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家庭事情に首突っ込む権利は無いけど、
相当めめも苦労したんやと思うねん。
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孤独に生き続けためめは偉い偉い。
俺が、この手で抱き締めてあげたいわぁ。｣
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渡「..御前、目黒に洗脳されてんだろ。
御前は犯罪者如きに同情を抱く気かこのバカ！｣
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向「..めめの事侮辱するん？
誰かを侮辱する人間は1番最低なんやで。｣
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向井は時計を確認したあと、
注射器を片手に笑顔を向けた。
その笑顔は、狂気に満ちていた。
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向「ほら、採血の時間やで。
1時間毎に血抜き続けたら..貧血で倒れるでな？」
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渡辺の両腕に刺される注射器。
その瞬間、視界が揺れ始めた。
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意識が遠ざかり始めた頃、
素能警視庁が来る気配は無い。
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向「顔色悪いけど貧血気味？｣
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渡「黙れクソが...、｣
向「暴言吐かれるの1番嫌いやねんけど。｣
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向井に叩かれた勢いで、
渡辺はそのまま床に倒れ込んだ。
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意識が朦朧とする状態で、
起き上がる力など彼には無かった。
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向「叩かれただけで倒れるとか、
しょっぴーどんだけ脆すぎるんよ！
早く起き上がらな死ぬで。｣
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作者名：賞味期限、約2年。 | 作成日時：2022年6月30日 9時
