青と桃の選択肢 (ページ19)

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マサイと別れ、家の中に入る

そのまま真っ直ぐ風呂に入って、寝支度を整えてから1時間だけ編集作業を行った

パソコンを閉じて一息ついているとスマホの着信音が鳴った

慌ててスマホを取り、画面を見て確認する

そこにはモトキという文字が表示されていた

画面を押して、通話を開始する

「はーい、もしもし〜。」

と返事をすると、向こうも

モ「よす〜。」

と、気のない返事を返した

モ「ごめんこんな時間に、寝るところだったりした？」

「いや大丈夫。どした？」

モ「うん、明後日の料理音痴クッキングお題に悩んじゃってさ。Aの顔パッと思いついたから聞いてみよっかなって。」

パッと私の顔を思いついたのはよくわからないが、悩んでいるのなら仕方ない

ということで、モトキと料理のお題を夜更けまで話し合った

「じゃあ、今回のお題はそれで。」

二人であーでもこーでも言い合い、たまに雑談を交えて、うーんと頭を傾けてようやくお題が決まった。

モ「うん。ありがとう、一緒に考えてくれて。」

「まぁまぁ、友達だしさ。それに撮影のことだし、また迷ったら電話して。」

モ「うん、頼りにしてる。」

時間は深夜3時になっており、かなり長い間話してたんだなと思う

「こうやって友達とかと電話すると時間の流れって早く感じるよね。」

モ「確かに、夜中っていうのもあって尚更ね。」

と、電話越しのモトキはどこか楽しそうに思える

モ「俺から電話かけといてなんだけど、明日ちゃんと起きれんの？」

「たー...ぶん。」

そんな曖昧な返事をすると、モトキはまた笑った

モ「明日俺電話で起こすよ、こんな時間まで付き合わせたお詫びに。」

モーニングコールか、確かにそれなら遅刻する心配もない

......筈だ。

「いや〜、お言葉に甘えてそうしてもらおうかな〜！」

モ「ちゃんと起きてね、A。」

「任せて任せて、じゃあそろそろ寝るね。」

モ「あぁ、おやすみなさい。」

私も「おやすみ」を返して、部屋の電気を消し布団に潜った。

撮影と、編集作業で疲れていたのかすんなりと眠りに入ることができた。

今日マサイとでかけたからなのか、また寝る直前までモトキと話していたせいなのか

その日夢の中で二人が出てきた気がするが

内容の方は目覚めと共にすっきり忘れた