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高校1年、冬。 ページ9

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花巻くんにバレてしまって気が気じゃなかったけど、
松川くんの言う通り彼は本当に口が堅いようで
気付いたら学年中に知れ渡ってる、みたいな私が恐れたことは起こらなかった。

…よかった〜。疑ってごめん花巻くん。











─── それから2ヶ月余りが経ち、今日はクリスマスイブ。

中学の頃から、イブは凛の家でパーティーするのが恒例になってる。



凛「よかったのー?今年のイブも私とで」

「よかったのって、ほかに一緒に過ごすような人いないし。」

凛「岩泉、誘えばよかったじゃん」

「そんなの無理に決まってるよ…」





みんなで岩泉くんに会いに行ったあの日以来、彼とは話していない。教室は遠いし放課後は部活忙しいらしいし、会うことすらほとんどない。



─── 今月の初め頃一度だけ、朝 玄関で偶然岩泉くんと会った。


目が合うと岩泉くんは少し驚いたような顔をして、

岩「はよ、」

とだけ言うと、挨拶を返す間もなく早足で階段を上っていってしまった。



「(……そっか。そう、だよね。)」


まだ自己紹介しただけ。
友達でも知り合いでもないただの顔見知り。


何ちょっと期待してんの私、、
挨拶してもらえただけで万々歳じゃん。








「私は岩泉くんにとってなんでもない存在だもん。」


凛「まあ、今はそうかもね」

さっき届いたばかりのピザを頬張りながら言う凛。
相変わらずサバサバしてるね。




凛「…でもさ。 “まだ”なんでもない存在、だね」


「、え」

凛「この先岩泉と仲良くなるチャンスはいくらでもある。来年にはきっと、Aが岩泉にとって大事な存在になってると思うよ」

「………だと、いいなぁ」

凛「私でも松川でも、最悪花巻でもいいからさ。凹んだ時とか助けて欲しい時はいつでも頼んなね」



あっ来年のイブは岩泉と過ごしてくれて全然いいから〜!と笑う凛。…頼もしいなぁ。








…岩泉くんと過ごすクリスマスイブ、かぁ。
そんな夢みたいなこと実現できるのかな。



そのためには仲良くなるとこからだよね、うん。
がんばるぞー…!!!!


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風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×2でした (12月10日 19時) (レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます! (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心晴 | 作成日時:2023年10月6日 0時

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