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体育館の中に入ると、有志ののど自慢大会の最中だった。
私たちは薄暗い会場の端っこでステージを見ることに。


岩「ここも人多いな、」

「だね…」






─── その時流れ始めた音楽。

ステージに上がったのはカップルらしき3年生だ。
会場中から歓声が湧く。


友達同士の男女がお互いの恋心に気付くっていう曲。
この歌いいな、プレイリストに入れよう、なんて考えていると


岩「…いい歌だな」

「、そうだね、」



岩泉くんも同じこと思ってたのが嬉しくて、

でもそれって彼も恋してるからなのかな、なんてちょっと凹んだりして。



…今日の私やたらセンチメンタルじゃない、?







のど自慢が終わって、体育館を出ようとしたところで

男「あれ?岩泉じゃん」

「…あ、チワス」

たまたま居合わせた男バレの先輩に絡まれる岩泉くん。
隣にいた私に気付くと、笑いながら近寄ってきた。



男「女の子と一緒かよ。あ、こんちは〜」

「こ、こんにちは…。」

男「ナース服可愛いね!…お前の彼女?」

岩「いや、彼女じゃねぇっすけど」

男「え、そーなの?じゃあ俺と回んね?」


俺のクラス射的やってんの!遊びに来てよ!とどんどん距離を詰めてくる。



…え、チャラ。めっちゃグイグイ来るじゃん。
初対面で一緒に回ろう、ってすごいな…





男「ねーいいじゃん俺と行こうぜ?」

「や、…さすがにそれは」

どう突っぱねるべきか困っていると───



岩「待ってください」



目の前に頼もしい背中が立ちはだかった。





岩「………俺、文化祭一緒に回ろうって何度も頼み込んでやっとOKしてもらえたんスよ。だから、すんません」



…ちょ、超嘘じゃん、

顔は見えないけど岩泉くんの耳はすごく赤くて、あるわけない嘘つかせた自分が情けなかった。



男「…なーんだよ、お前めっちゃウブだな!!!」

先輩は大笑いして、がんばれよ岩泉ー!と言い去っていった。






岩「…ハア、」

「…ごめん。ありがと、」

岩「いや、こっちこそすまん。あの人、及川の次くらいにチャれぇんだ」

「あはは、そうなんだ!」





岩「……A、一瞬寄りたいとこあるんだけどいいか?」

「え、うん、?」

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風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×2でした (12月10日 19時) (レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます! (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心晴 | 作成日時:2023年10月6日 0時

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