・ ページ36
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
岩「…」
「…」
とりあえず体育館のステージを見に行ってみよう、ということになったものの、会話がない…!!
日曜だからか1日目よりも人が多い。
その中をズンズン進む岩泉くん。
「(やばい見失う、!)」
と思った時、岩泉くんがいきなり立ち止まった。
岩「…ここ。掴んどけ」
はぐれたらあれだし、と捲ったシャツの袖を片方だけ下ろして私に掴ませてくれた。
「ありがとう、」
岩「おう。」
─── 時々触れる岩泉くんの手にいちいちドキッとしちゃって。
傍から見たら手繋いでるみたいに見えてるのかな、なんて思ったりして。
浮かれてんな〜〜私
…って、岩泉くんは嫌じゃないのかな、
ふとそんなことが頭をよぎった。
恋愛の話なんて聞いたことなかったから考えもしなかった。
松川くんだって好きな人いるって言ってたし、岩泉くんに好きな人がいたって全然おかしくない。
岩泉くんに好きな人がいるとして、
その好きな人が青城生だったら?
私なんかといるところを見られたら?
「(そんなの、大迷惑だよね…)」
岩泉くんが恋してるなら、“友達”として応援するべきなのはわかってる。
でも…
岩泉くんが女の子を目で追ってるところを想像したら、
なんだかモヤモヤ。
袖を掴む指に無意識にも力が入ってしまう。
「(……ヤキモチ、?ばかみたい)」
心の中のモヤモヤを振り払って、岩泉くんのシャツの袖をさっきよりも控えめに握り直した。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
328人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×2でした (12月10日 19時) (レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます! (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:心晴 | 作成日時:2023年10月6日 0時