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「……寝てる、」
目の前の岩泉くんは壁に寄りかかって すぅすぅ寝息を立てている。ネコのカチューシャを首に提げて爆睡だ。
っ信じられないくらいかわいい…!!!
あどけない寝顔は、いつものキリッとした表情と全然違う。
これぞギャップ萌え、!!
寝てるのをいいことに岩泉くんの顔をガン見
岩「……んぁ」
「っわ!」
突然目を開けた岩泉くん。
しゃがみこんで顔を凝視してた私は驚き、スカートの裾を踏んでつんのめってしまった。
─── やばい、岩泉くんにぶつかる、!!
岩「、っと…大丈夫か」
おでこに感じた軽い痛み。
近くに感じる岩泉くんの匂い、温もり。
すぐそばで聞こえる少し掠れた低い声。
無様にコケたとこ岩泉くんが受け止めてくれたんだ。
どうやらおでこから突っ込んでしまったみたい。
「っご、ごめん!ほんとに!!!」
慌てて身体を離すと、
岩「…いや、別に」
岩泉くんはそっぽ向いて言った。
岩泉くんと会うのは、あの雨の日ぶりだ。
近すぎてパニクってたからあんま記憶ないけど、それ以上に近付いてしまって…
なんなら触れてしまったもんで私の頭はパンク寸前。
岩「…なんでここ分かった?」
しばらくの沈黙の後、岩泉くんが口を開いた。
「…岩泉くんのこと、ずっと探してて。窓のとこに影が見えたから、」
岩「そうか。…Aだけだ、俺のこと見つけたの」
岩泉くんは私を見つめ よく見つけたな、と柔らかく笑った。
さっきまでのかわいい寝顔から、とてつもなくかっこいい表情になっている。
─── っ、私きゅんきゅんさせられっぱなしだよ、、
岩「そうだ。特別にハンコやるよ」
とポケットをゴソゴソしている…けど首から提げたカチューシャが邪魔らしく、無言で取ると代わりに私の頭にはめた。
…………なぜに?????
岩「ん」
7つ揃ったスタンプ。
岩泉くんのスタンプを手に入れたのは私だけ。
相当強く押したのか一際くっきりしたスタンプを見つめてると、嬉しさがこみ上げてくる。
「…へへ、ありがとう」
その時カチューシャに付いてた鈴がリン、と鳴った。
岩「…、おぅ」
このカード捨てらんないなぁ、
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風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×2でした (12月10日 19時) (レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます! (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心晴 | 作成日時:2023年10月6日 0時