一目惚れでした。【岩泉一】

高校2年、夏。 ページ26

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6月も中旬に差し掛かり、
梅雨らしくジメジメした雨の日が続いている。


気持ちもどんより…
なんてしてる暇もなく私は校内を駆け巡っていた。


男「Aさん！それこっち！！」

「は、はい！」

女「Aちゃんこれどうする？？」

「あ〜…えっとね、」



なんでこんなに忙しくしてるかと言うと、
文化祭実行委員になってしまったからです、、！












─── この前LHRで実行委員決めがあったのね。


文化祭実行委員なんて陽キャの方々が喜んでやるもんだと思ってたら、


及「はーい！文化祭実行委員立候補します！」

案の定うちのクラスの特大陽キャ及川くんが手を挙げた。


途端、じゃあ私も！私も！と大勢の女子が立候補。
周りの男子たちが 及川選んでやれよ〜と野次を飛ばす。


「(うわぁー大変だ及川くん誰を選ぶ…！！？)」







及「ん〜ごめんみんな。
俺Aちゃんと一緒にやるって決めてたんだ」


「…………………ハ！？？？」






え、え、なんで私！？？

大勢の女子がいる中からなして私を選ぶ！？？？
私そんな実行委員とかいうキャラじゃないし！！！




女子の鋭い視線と男子の歓声の中、半ば強制的に実行委員にさせられたのよ、、だいぶかわいそうだね私










…しかもそれから委員会が何度もあって、
実行委員は参加しなきゃいけなかったんだけどね。


及川くんはIH予選が近くて忙しかったから、ほぼ私だけの参加。


しょうがない、！！男バレ強いし！しょうがないけど！！！泣











─── まぁそんな訳でバタバタしてるんです、はい。


ちなみにうちのクラスの出し物はお化け屋敷(競争率バカ高い中じゃんけんで私が！勝ち取ってきたよ褒めて)


ハイセンスな子が多いおかげで準備はけっこう順調で、クオリティの高いお化け屋敷が作れそう！！な感じ。









及「Aちゃーーーん！こっち来てー！！！」


あぁ、及川くんも大会もひと段落して今日から参加してるんだった。



……よーし、もうひと頑張り、！


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