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新学期が始まって数日。
遠くに見える山に積もっていた雪もだんだん解けて、校庭の桜のつぼみも膨らみ出した。
私たちはというと2年生になってからも変わらず、昼休みには集まって屋上でごはんを食べている。
松「どーよ3組は。俺がいなくて寂しいっしょ」
「寂しーよ。まだ慣れないもん」
凛「うん、陽キャ多くて落ち着かない」
花「4組来る？俺と同クラ楽しーぞ」
凛「あんたが四六時中視界にいたら疲れる」
ハア！？？なんそれ俺のこと嫌いなの？！！！とのけぞる花巻くんと、気にせず食べ進める凛。
このふたりは2年生になっても健在、ってかますます息ぴったりになってる気がする。笑
それに引き換え、私は…
仲良くなりたい、なんて言っておいて何ひとつ行動起こせてない。
何もしないで仲良くなれるわけないのに、
私のバーーカ、特大チキン。
近付いた気がした岩泉くんとの距離は、本当はまだまだ遠くて、今の私は挨拶だけで精一杯だ。
「はあ…」
凛「どうしたの？ため息なんかついて」
「あごめん、なんでもないよ」
岩「体調でも悪ぃのか？」
箸を止めて私の顔を見つめる岩泉くん。
岩泉くんのことで悩んでるんだよ、なんて言えるはずもなく笑って誤魔化すことしかできなかった。
岩「…そうか？無理はすんなよ」
その言葉にまた‘’好き”が大きくなるのがわかる。
岩泉くんとの距離は縮まらないくせに気持ちだけどんどん大きくなっちゃって、胸がぎゅうっと苦しくなる。
熱が集まった顔を見られないようにうつむいた。
その時、
「あ！いたいた！岩ちゃーーん！！！！」
突然開いた屋上のドア、現れた長身の男子。
「オイカワ、さん、？？」
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風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×２でした (12月10日 19時) (
レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます！ (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心晴 | 作成日時：2023年10月6日 0時
